第90回 ドラマアカデミー賞

最優秀作品賞へ >

総評

今世紀の朝ドラで歴代3位となる平均視聴率を誇った、連続テレビ小説「とと姉ちゃん」。小橋家の三姉妹それぞれの幸せを描いた同作は、助演男優賞、脚本賞、ドラマソング賞の3冠を獲得した。一方、7月クールのドラマは平均視聴率15%を超えるヒット作こそ出なかったものの、「家売るオンナ」が作品賞、主演女優賞、助演女優賞、監督賞の4冠で圧勝した。また、今クールは特に、ベテラン脚本家によるオリジナル作が充実。大石静は「家売るオンナ」で、さまざまな方法で家を売るだけでなく、客の人生を変えていくヒロインをラジカルに描き、「そして、誰もいなくなった」の秦建日子は、個人ナンバーで識別される社会システムの危うさを描いた。ほか、遊川和彦は「はじめまして、愛しています。」で、子供への虐待や、特別養子縁組を通して、"本当の家族の在り方"を問う作品を。井上由美子が手掛けた「営業部長 吉良奈津子」は、仕事と子育て・家庭の両立に奮闘する女性の姿を描くなど、まさに今の時代にリンクする意欲作が多かった。