ドラマ3本に同時出演 “ハイブリットなバイプレイヤー”森田甘路、キャッチコピーは「木曜日のカンロモリタ」
――二つ目は「知ってるワイフ」。こちらもタイムスリップものですね。
はい。主人公の元春(大倉忠義)が10年前に戻って、人生をやり直すという物語です。僕が演じる木田尚希は、元春の親友で、居酒屋の経営者。こっちはバイトじゃないです(笑)。元春が結婚生活をやり直すために10年前に戻ったんですが、その影響で木田の人生も大きく変わりました。独身でバイク事故を起こして入院していたのが、川栄李奈ちゃんが嫁で子供もいるっていう。本当にありがたいです(笑)。
――こちらで演じている“木田尚希”は、森田さんから見るとどんな人物ですか?
主人公の親友で、唯一気の許せる友人。奥さんの尻に敷かれているところは、現実と変わらないです(笑)。
――森田さんも10年前に戻れるとしたら戻りますか?
誰もがそういう願望を持ってると思うんですけど、いざ戻れるとなったら出来ない人がほとんどじゃないですかね。僕もそうだと思います。10年前というと今の事務所に入って役者を始めた頃です。10年前って他人みたいな感じなんですよね。当時のプロフィールを見ると「何でこんなこと書いた!?」って思うような内容だったりしますから(笑)。10年前から紆余曲折あっての今ですし、今も大事ですから戻るのは怖いです。
――このドラマの撮影はどんな感じでしたか?
春頃からの緊急事態宣言が明けてすぐの撮影だったので、それまでとは環境も変わって大変でしたけど、むしろ団結力は強まっていたなって感じました。“当たり前”だったことが当たり前じゃなくなって、「江戸モアゼル」の仙夏ちゃんの「常識って何だい?」っていうセリフじゃないですけど、自分たちが置かれている状況を一度考え直しましたし、いろんなことに対して、皆さんがより優しくなれるんじゃないかなって思いました。「江戸モアゼル」「知ってるワイフ」を通して、“今が重要”っていうのを確認できましたね。
――もう一つのドラマ「ゲキカラドウ」は。
カフェ店員、居酒屋経営に続いて、こちらは飲料メーカーの社員。しかも“食”がメインのドラマということで、これも個人的に出られてすごくうれしい作品です。
――激辛なものの食べっぷりが印象的です(笑)。
シーンによってはお米3合ぐらい食べたりします。辛い物は好きですし、食べられるんですけど、あとでお腹が…(笑)。なので、撮影前にはヨールグルトを食べたりして、辛い物を食べる準備をしています。今まで食べ物のCMをやったことがないので、これがきっかけで食べ物のCMのお話が来ないかな?って(笑)。
――ドラマの内容も役柄もどこか共通点がありながらも、それぞれ違った個性があって面白いですね。
そうですね。タイムスリップだったり、食べ物だったり、共通点がありますね。演じた役で言うと、「江戸モアゼル」の松野、「知ってるワイフ」の木田、「ゲキカラドウ」の山崎の中だと、木田が一番現実の自分に近いですかね。