<あんのリリック>宮沢氷魚インタビュー(1) 広瀬すずは「“演技のプロ”としてのレベルの高さを感じました」
「ラップと俳句は軸となる『言葉』を大切にすることで繋がっていく」
――今回演じられた昴は、広瀬すずさん演じる杏を支えたり背中を押したりする役ですが、演じてみてご自身と似ていると感じた部分はありましたか?
宮沢:共感できる部分で言うと、昴は劇中で色々とスランプに陥るんですが、そういった時に抱えている悩みをあんまり人に相談できないタイプの人間で。自分で解決しようというか、自分で悩みに悩んで答えを見つけ出そうとする青年だと思うんです。
僕も比較的人に物事を相談しない、というかできないタイプで。自分で強がっちゃうのかもしれないんですが、自分で答えを見つけたい、見つけようとしてしまうところは、昴と似てるかなと感じています。
――逆に、「このあたりは全然違うな」と思ったところはありましたか?
宮沢:「自分とは違うな」とは思っても、意外と理解できる役ではありました。例えば昴は人に対する優しさや思いやりを心の内に秘めているんですが、不器用でそれをうまく伝えられないところとか。だからこそ昴は、俳句やコピーライターという仕事を通して他の人に伝えていこうとするのかなと。
――本作の「俳句とラップの融合」という部分についてはどのように感じましたか? 脚本を読まれての感想も含めて教えてください。
宮沢:最初にその2つを合体させると聞いた時は、正直イメージができなかったというか。同じ「言葉」を扱う表現ではありつつも、その世界観があまりにも違うという先入観があったので、どうやってこの2つを融合させるんだろうと思っていたんです。
でも、台本を読んだ時に「なるほどな」っていう。俳句とラップの形態というか、それぞれの形式に縛られすぎることなく、お互いに軸となる「言葉」を大切にすれば繋がるんだっていうことを、本を読んで改めて感じました。
多分皆さんも、ドラマを見るまではなかなかイメージできないかもしれないんですが、実際このドラマを見た時に「こんなに気持ちよく2つのジャンルが融合するんだ」という、ある種の快感というか、新しい体験ができるんじゃないかなと思っています。
――先ほど俳句は小学生以来とお話しされていましたが、ラップについては馴染みはありましたか?
宮沢:全然なかったです。ラップ自体を聞くこともあんまりなくて。ただ、以前テレビで即興ラップに挑戦したんです。でもやっぱり、その場で言葉を生み出していくのはすごく難しくて、改めてラップのすごさに気づきましたね。
<前編>2月27日(土)夜9:00-10:30
<後編>3月6日(土)夜9:00-10:30
WOWOWで放送・配信
※2月27日(土)よる10時30分からWOWOWオンデマンドにて前後編一挙配信!【無料トライアル実施中】
出演:広瀬すず 宮沢氷魚 毎熊克哉 安藤ニコ 桂雀々 ふせえり / 荒川良々 / 田辺誠一 夏川結衣
原作:堀本裕樹「桜木杏、俳句はじめてみました」(幻冬舎文庫)
監督:文晟豪
脚本:荒井修子
音楽:Akiyoshi Yasuda(★STAR GUiTAR)
公式HP:https://www.wowow.co.jp/drama/original/anlyric/
■「ドラマWスペシャル あんのリリック -桜木杏、俳句はじめてみました-」広瀬すず&宮沢氷魚が俳句で完成報告会!