「運動神経良いんですねぇ!体も大きいし、一からプロレスを始めてたらきっと一時代を築いてましたよ!」
「俺の家の話」(TBS系)でプロレスラーを演じる長瀬智也の動きを見て、「天才」と称される武藤敬司がそう絶賛したという(木曽大介「note」2021年2月5日)。
「俺の家の話」は表舞台最後の仕事、集大成に!?
手足の長い恵まれた体躯、色気が詰まった男臭い端正な顔立ち、明るく、ちょと抜けたキャラクター、そして何より、持って生まれた“華”がある。武藤は熱心にプロレス界に“スカウト”したそうだが、そう思ってしまうのも無理はないだろう。このドラマのために体重も増量し、幼馴じみでもあるプロレスラー・格闘家の勝村周一朗の所属するガンバレ☆プロレスの道場で練習に励んだ。
彼ほどの運動神経があれば、撮影用に技を習得するのはそれほど難しくはないだろう。だが長瀬は「俺は道場に魂の勉強に来てるんだ」と語ったという(勝村周一朗ブログ、2021年2月8日)。つまり、レスラーがどういう思いで練習してるのかという気持ちの部分まで会得しようとしたのだ。
これに加え、長瀬は能も練習している。ものすごい力の入れようだ。それも無理もない。何しろ、彼にとってこのドラマが俳優として表舞台最後の仕事になるかもしれないのだ。 2021年4月1日にジャニーズ事務所を退所し、「裏方としてゼロから新しい仕事の形を創り上げていく」ことになると発表された。