磯焼けウニを価値のある商品に変える!大分うにファームの挑戦<世界一の九州が始まる!>
7月4日(日)の「世界一の九州が始まる!」(毎週日曜朝10:15-10:30、RKB毎日放送ほかJNN系九州各局)は、海の厄介者となった磯焼けウニを価値のある商品に変え、環境保護・地域経済振興・漁業者支援を同時に目指す大分の会社の取り組みを追った「海を変える!磯焼けウニビジネス」を放送する。OBS大分放送製作。
地球温暖化による海水温の上昇などが原因で異常繁殖したウニが海藻を食べつくす「磯焼け」という問題が世界各地で発生している。
磯焼け域に生息するウニは、エサとなる海藻が生育していないことから、身入りが悪く、商品価値がないため漁獲対象になっていない。磯焼けウニが放置されることで、磯焼け域のさらなる拡大の要因となるため、一般的には駆除の対象になっている。
しかし、大分県国東市(くにさきし)の「大分うにファーム」では、そのウニを漁師から買い取り、自社の水槽で育てて、商品にして販売するという取り組みを、ノルウェーのウニノミクス社と共同で行っている。
「大分うにファーム」栗林正秀社長(40歳)が目指すのは、環境問題の解決と商業化。磯焼けから海を守るとともに、漁業従事者にとって厄介者となっていたウニを価値のある商品に変え、地域の新たな特産品にしたいと考えている。
藻場を食い荒らす磯焼けウニの食用化は欧米で試験的に行われていたが、大分うにファームでは年間18トンの生産を目指しており、商業規模での取り組みが実現すれば世界初となる。
商業化の実現に向けて2021年4月、閉鎖循環型の畜養施設を新設。そして、独自のエサを与えることで、1年を通した安定供給とウニの旨味を引き出すことに成功した。
「磯焼けをおいしく解決!」をスローガンとする、SDGs時代の企業のロールモデルとなりえる、大分うにファームの挑戦を紹介する。
毎週日曜朝10:15-10:30 RKB毎日放送ほかで放送
OBS大分放送製作の「海を変える!磯焼けウニビジネス」は、2021年7月4日(日)放送
各局放送時間はこちらを参照⇒https://thetv.jp/program/0000837858/472/
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