本泉「『私たちスターみたいだね(笑)』って」
――本泉さんは実写パートで多治見を訪れていますが、多治見の感想や地元の方々の後押しなど感じることはありますか?
本泉:陶器まつりがちょうどロケの日と被りまして、空き時間にお邪魔させていただいたんです。私たちは買い物をする気満々でお財布を握りしめて、バスからみんなで降りたんですけど、そしたら若い方たちからおじいちゃんおばあちゃんまでいろんな方でにぎわっていて、私たちがバスを降りた瞬間に「きゃあー!」ってなったんです!
こんなこと初めてで、みんなで「私たちスターみたいだね(笑)」って言って、ちょっと勘違いしそうになるくらい、こんなに地元の方に応援していただいているんだなっていうのを、改めて直に感じることができました。
出店してるお店も回らせていただくと、「もしかして『やくも』の方ですか?」って声を掛けてくださったり、赤ちゃん連れの親子の方が「よかったらうちの娘にコメントを」って言ってくださったのがめちゃくちゃほっこりして、私たちも微力ながらすてきな街の魅力をどんどん伝えていきたいなっていう気持ちも高まりましたし、すてきなお買い物もできて本当に楽しかったです。とにかく人の温かみがすごくて、東京と比べると心の距離感が近いなって思いました。
――本作の主人公たちは高校生ですが、お二人はどんな高校生でしたか?
本泉:私は福島県出身で、盆地だったんですけど、景色はすごくこの作品の風景に似ていて重なるところがありました。
そんな中、高校では自転車通学だったので、とにかく自転車でどこまでも行って、バイトをたくさんしまくって、友達とカラオケに行ったりとか、ちょっと遠出して仙台にお買い物に行ったりとか、好きなアーティストのライブに行ったりとか、すごく青春を謳歌(おうか)した、のびのびとした女子高生でした。お勉強はあんまりしてなかったです(笑)。
内田:私も勉強はあまりしてなかったです(笑)。群馬県が地元なんですけど、群馬も盆地で暑くて、その時に「多治見市に気温で抜かれたぞ!」みたいな競い合うくらいのところが地元だったから、多治見には昔からいい意味でライバル感みたいなものがありました(笑)。
私も自転車通学でいろんなところに自転車で行っていたり、地元の市のクラブ活動みたいなのがあって、子どもたちの引率で一緒にキャンプに行ったりとか、そういう活動に熱を入れていました。でも、東京に好きなアーティストのライブを観に行ったりとか、限られた時間を学生ならではの感じでフル活用して過ごしておりました。
――本泉さんは実写パートで「マグカップ」「手びねりで器づくり」「タイルを使ったアクセサリー作り」「食レポ」「料理」などいろいろ経験されたかと思いますが、今後ロケ企画などでやってみたいことはありますか?
本泉:ご時世的なことを考えないのであれば、やくもブースじゃないですけど、お祭りみたいな感じで、やくも出店ブースみたいなのをやってみたいと思います。あとは、みんなで実際にコンテストに出品してみたら、すてきな経験になるんじゃないかなって言っていて、ちょっとおこがましいかもしれないですがやってみたいんです。
内田:私は、かっぱ探しをしてみたいです。
本泉:陶器のかっぱじゃなくて、本当の…?
内田:本当のかっぱです!
本泉:(笑)。