1つのきっかけで10しゃべる、もう中の底なしのボケ
「もう中学生のおグッズ!」の最終目標は、「もう中グッズ」を作ること。タレントグッズ収集が趣味だというもう中学生が、自身の公式グッズ制作を目指してロケを繰り広げる。
これまで、番組ではテレビ局の公式グッズショップを訪ねたり、グッズ制作会社で会議に参加したりしてきた。しかしグッズ製作はまったく前に進まない。なにかを見つけるたび、もう中学生はすぐに自分の世界に入ってしまうのだ。
グッズ制作会社を訪れたときは、目の前に並んだタレントグッズの数々でずっとボケ通していた。エビアンのグッズを3つ並べてTHE ALFEEの「メリーアン」を歌い、パステルカラーに塗り分けられたマグを見れば「緑にはきゅうり、ピンクにはハム、白にはご飯を入れて手巻き寿司をしたい」と言い出して担当者を困らせ、ヨガマットを見つけて「ダルシム(※『ストリートファイター』シリーズのキャラクター)になりたい」とヨガを始めたのに最終的に象になってしまう。
やりたい放題と言えばそれまでだが、目を見張るのはその瞬発力と発想力だ。まさに打てば響くといった具合に、1を見つけると10の「もう中ワールド」が返ってくる。悩む素振りはほとんどない。番組公式インスタグラムによれば、2本撮りのつもりが3本になったことが過去2回もあり、その取れ高の多さに恐ろしさすら覚える。底なしだ。
しかし「もう中学生のおグッズ!」は、もう中学生をサファリパークのように野に放っているだけではない。番組では毎回ツッコミ役の芸人をゲストに迎え、自由に生み出されるボケをツッコミ倒している。その巧みなツッコミが、さらにもう中学生を生き生きと輝かせる。