――八乙女さんの格闘技好きは意外な一面ですね。
ケンドー:そんなにみんな知らないですよね。事務所にも隠しているのか、僕に話すときも耳の側だったんで。なんか言いにくいことでもあるの?
八乙女:説明が面倒くさくって。ジークンドーとかカリとかクラヴマガとかをやっているんですが、これって本当に僕が格闘技を楽しむためにやっているんで。ほら、サッカーを見ていたらやりたくなるじゃないですか。あれと同じ感覚。それが格闘技に変わっただけ。まぁたまに腕とか足とか腫らしていることはあるんですけど、サッカーだってケガすることもありますしね。僕としてはあまり変わりはないです。ただ、みんなが「うん?」となるのが面倒くさくて。だから言わずに。でも好きな事は話したいんで、ケンコバさんにはこそこそっと「こないだねぎ魔神すごかったですね」とか話したりしました(笑)。
ケンドー:話した話した(笑)。でも大丈夫? ダンスに支障とか出てないよね。
八乙女:大丈夫ですよ。
ケンドー:いや、ごまかしたことはあるやろ(笑)。テーピングとかで。ほどほどにね。
――「RIZIN」の魅力は何だと思われますか?
ケンドー:僕はありがたいことに旗揚げから見させていただいているんで。その前身でもある「DREAM」も見てきましたし、もちろん「PRIDE」も。どこか大河ドラマみたいなところがあるんですよ。何年も続いていて。ほら大河ドラマって見始めたら途中で降りれないじゃないですか。その域に達しているというか。もちろん年末は特別にすごいですけど、それぞれ回も面白くて。僕が80歳くらいになったとき、近所の10歳くらいの子に語ってあげたいですね。昔はこんな試合があったんだと。語り部になるまで見続けようと思っています。
中川:私がハマったのはこの1年くらいなんですけど、家の中でもこんなに楽めることがあるってことを知りましたね。格闘技ってすごくロジカルで頭を使うんですよ。それぞれのケガだったり、みんなのドラマがあったり。人生を賭けて、命をかけてこんなにたぎるものを見せていただけることに感動を覚えます。そして組み合わせによって本当に勝敗が読めなくなる。一発で全然ひっくり返すこともあるし、もう一生ものの趣味ができたと思っています。あと実際に観戦したら、音とか入場とかもすべてカッコいいのも魅力なんですよ。ちなみに私がハマったきっかけは、YouTubeとの相性の良さかも知れない。「RIZIN」のオフィシャルチャンネルを見たら絶対に好きになりますよ。勝った選手も負けた選手もどちらにもドラマがあって、人生を賭けていることが分かりますから。あと選手の人柄とかもわかるし。もう沼ですね。果てしないです。
八乙女:いつ、どのタイミングで見ても楽しいのが格闘技だと思います。人に勧められて見出したら、そこから過去の試合にも遡ることが今ではできますし。いつ見始めても遅くない。とくに今回の大晦日のカードは初心者の方にも優しいカードが揃っている気がします。
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