「人形劇は舞台である」という観点で、演劇のプロに依頼
「ファンターネ!」の原案・脚本を務めるのは、劇団「ゴジゲン」の松居大悟と目次立樹。この人選にも新たな挑戦がある。
「人形劇とはひとつのセットのなかでお芝居をするので、舞台のようなものだと捉えています。ですので、舞台の脚本・演出家の方にお願いしたいと考え、色々な劇団の公演を見ました。ゴジゲンの作品を見て、もちろん大人向けなのですが、誰も傷つけない笑いがあり、見終わった後に清々しい気持ちになる作品だと感じたので、お声がけしました。最初は松居さんがこのお仕事に興味があるか不安でしたが、幼児向けというところに関心を持っていただき、また目次さんは子ども向けの舞台も手がけていて、とても興味を持っていただいたので、お2人で挑戦していただくということになりました」
あなたはあなたのままでいい、あなたらしさを大切に
今作のテーマ「多様性と可能性」そして「ファンターネ!」というタイトルは、打合せでの目次の発言から生まれた。
「目次さんから『子どもたちはみんな種である』という最初のアイデアが出てきて、はっとさせられました。小さくて色も形もさまざまな、可能性の詰まった種。子どもたちは何にでもなれるし、何にでも挑戦していいというメッセージを、子育てしているお父さんお母さん、おじいちゃんおばあちゃん、そして子どもたち自身に伝えていけたらと思います」
最後に梶原Pが「ファンターネ!」を作っていく上で、子どもたちへ最も届けたいメッセージを聞いた。
「『あなたはあなたのままでいい、あなたらしさを大切に』ということです。たとえば、やころはやりたいことに集中する性格で、読みたい本があると、友達から誘われても断って本を読んでいるんです。もちろん、皆で一緒にやる楽しさもあるけれど、あなたはあなたがやりたいと思った気持ちを大切にすればいい、そして、周りのみんなもきっとそれを認めてくれるよ、と伝えたいです」
ファンターネ!
NHK Eテレ「おかあさんといっしょ」内で放送毎週月曜-土曜朝7:45-8:09
再放送は毎週月曜-金曜夜6:00-6:24、毎週土曜夜5:00-5:24
公式サイト
https://www.nhk.jp/p/okaasan/