眞栄田郷敦主演の夜ドラ「カナカナ」(毎週月~木曜夜10:45-11:00、NHK総合)の第11回が6月1日に放送。人の心が読めることで周囲に心を閉ざしてきた佳奈花(加藤柚凪)だが、マサ(眞栄田)への恋心を募らせる沙和(白石聖)をその能力でフォローした。(以下、ネタバレがあります)
マサを巡る恋模様が展開
“夜ドラ”とは、“朝ドラ”こと連続テレビ小説の夜版ともいうべきドラマ枠で、2022年の4月に新設。本作はその第2弾となる。
原作は、「今日から俺は!!」(小学館)で知られる西森博之氏の同名漫画。100人相手のケンカに勝った伝説を持つ元ヤンキー・マサと、人の心が読める、ちょっとおませな5歳の女の子・佳奈花が織りなすハートフルコメディーが展開する。
遠縁にあたる佳奈花を預かるマサ。佳奈花には母親が必要と先走ったおばちゃん(宮崎美子)がマサの代わりに婚活を始め、それに申し込んできた保育士の美咲(新川優愛)がマサに惚れる。第11回では、マサのことが好きな沙和(白石聖)と美咲が出会い、密かに恋の火花を散らした。
佳奈花が能力を使って沙和をフォロー
人の心が読める能力を「他人に知られてはいけない」という祖母の言いつけを守って孤独に生きてきた佳奈花。本作では、その能力によって、登場人物の本音が分かって面白さがあるのだが、佳奈花自身のことを思うとつらいところだ。
第10回では、佳奈花がその能力を使って、マサのことが好きな沙和のサポートをする場面があった。
見合い話から、マサの店の客に“嫁候補”にどうかと言われ、「冗談じゃない、絶対ない」と返してしまった沙和。するとマサは「残念だなぁ。俺はけっこう好きだぞ、沙和のこと。おめぇ、かわいいとこあるしな」と言うのだった。しかし沙和は「私はあんたなんか大嫌いだよ!」と裏腹なことを言ってしまう。
落ち込んだ沙和が帰ろうとすると、佳奈花が「私もマサなんか大嫌い!」と叫んだ。それによってその場が笑いに包まれ、沙和も「仕事でミスっていらついてんだ」とごまかすことができた。
マサを慕う思いは一緒だからこその佳奈花のフォローに、心温まる場面だった。