シリーズ10年ぶりのTVアニメ化となる「新テニスの王子様 U-17 WORLD CUP」(毎週水曜夜24:00-24:30、テレビ東京ほか)の第13話「サムライvs騎士」が9月28日に放送された。最終話となる第13話ではリョーマとプランスという、ふたりの王子の決着が描かれた。(以下、ネタバレが含まれます)
諦めないリョーマ、覚醒
天才テニス少年・越前リョーマを始め、各国代表選手がU-17W杯に挑む本作。日本代表と世界ランク3位のフランス代表が戦う準々決勝の第3試合S3(シングルススリー)では、日本代表に復帰したばかりのリョーマとフランスの“王子(プリンス)”プランス・ルドヴィック・シャルダールが対戦していた。新必殺技「ホープ」を連発し反撃の糸口を掴んだリョーマ。しかしそれもスーパースイートスポットを見抜いたプランスに返され、打球を受けたリョーマは意識を失う。
仲間、そして敵も含めて多くの人が心配するなか、リョーマは夢を見ていた。幼いころ、兄のリョーガとともに古井戸に落ちた彼は必死に登ろうとしていた。だが井戸の内部は滑ってなかなか上手くいかず、そのうちリョーガも足を怪我してしまう。それでも諦めないリョーマは、ふたりで足を突っ張り合わせながら登ることを提案。この方法で井戸の上部まで辿り着いたふたりは、父・越前南次郎に助け出された。
一方、試合会場では一向に目を覚まさないリョーマが、規定によって試合続行不可能のため敗北になろうとしていた。関係者の不安が高まるなか、ただひとり「リョーマは諦めない」と確信していたリョーガの読みどおり、リョーマは覚醒。余裕の様子で試合を再開する。
最後の決め技は「ドライブB」!
ギャラリーに「依然勝ち目のない状況は変わらない」と目されていたリョーマだったが、プランスのお株を奪うリターンエースを決め、徐々に押し返していく。その姿に侍の魂が宿っていると感じ取る、フランス代表主将のL・カミュ・ド・シャルパンティエ。また日本代表主将の平等院鳳凰は、コート上のふたりの覚悟の強さに感じ入っていた。そこからは互いに譲らない戦いが続きタイブレークへ。さらに緊張感溢れる応酬は続き、タイブレークは30-30を超えても続く。
この状況についに本気になったプランス。それに対しリョーマは封じられたはずの「ホープ」を放つ。プランスはその光る球をスーパースイートスポットを見切って返すが、これをリョーマはアクロバティックな動きを組み合わせて返球することに成功。プランスはすかさずラケット2枚を重ねてリターン。それは反則負けを覚悟しての行為だったが、リョーマは打ち上がったボールに「ドライブB」を決めて返球に成功した。
試合にも、勝負にも勝利して力尽きたリョーマはふたたび意識を失い、入院していた。そこにプランス、そして同級生の竜崎桜乃が見舞いに来るが、目を覚ましたリョーマは早速日本代表ジャージを身にまとってコートに向かう。