「第60回ミス・インターナショナル世界大会2022」が12月13日、都内にて開催。世界大会出場者全66名の中から、ドイツ代表のジャスミン・セルバーグさんが「2022ミス・インターナショナル」に輝いた。
1960年に米国で誕生した「ミス・インターナショナル」は、「ミス・ワールド」「ミス・ユニバース」と並ぶ世界3大ビューティー・ページェント。新型コロナウイルスの影響で中止が相次いだ同イベントは、実に3年ぶりの開催となる。アーティスト・MIYAVIのオープニングパフォーマンスで大会がスタートし、イベント中には太鼓芸能集団の鼓童とのパフォーマンスも披露した。また、審査員として女優の藤原紀香、社交家のデヴィ夫人、プレゼンターとして寿司チェーン店「すしざんまい」を運営する喜代村の木村清社長も出席した。
メンタル面で大切だったのは「心配するより楽しむ」
2022年度のミス・インターナショナルに選ばれたセルバーグさんは「言葉では今の気持ちをうまく説明できません。日本に来た時は、ただ楽しい思い出を作ることができればいいと思っていたのですが、人生で忘れられない思い出となりました。自分を信じて諦めなければ、何でもかなうということをここにいる66人のシスターと共に、達成できてうれしく思います。そして、私を信じてくれた家族、ここにいる姉妹の皆さん。私自身も気づけなかった力に気づかせてくれてありがとうございました」と受賞した気持ちを述べた。
世界大会に向けて努力したことについては「9月に行われたドイツの国内大会で優勝してからは、この大会に向けて計画し始めました。ここまで来られたことを誇りに思っています。とりわけ、ナショナルコスチュームに関しては手作りなんです。みなさんから見たら一番美しい衣装ではないかも知れないけど、私が自らの手で作り出した中で一番美しい衣装だと思っています。あと、メンタルの面で大切だったのは、心配するのではなく楽しむということです」と回想した。
挑戦する人に「ネバーギブアップ」とメッセージ送る
続けて、ドイツを代表する上での思いを聞かれると「ビューティー・ページェントは、国内ではセカンドクラスのエンターテイメントということで、2流扱いなんです。でも、私のチームも含めて、もう一度ドイツで人気を回復していこうと取り組んでいます。ドイツという国に対する印象は決してポジティブなものばかりではないので、ドイツ代表というのは決して容易なことではありません。そこで私は『すばらしい部分に光を当てることができたら』と思い、頑張ってきました」と答えた。
最後に、新しいことに挑戦しようとしている人たちに向け、メッセージを求められると「とても簡単なことです。ネバーギブアップ。諦めない」とコメント。「私も過去に諦めた経験があり、間違った友人たちとひどい状況に陥ったこともありました。でも、私を歩むべき道に導いてくれる人が周りにいてくれました。どんな状況にあっても、周りにある美しさを追求してください。本当にいろいろな美があると思いますが、美しさを求めるから心が美しくなると思っています」と力強く語った。
なお、2位はカーボベルテ代表のステファニー・アマドさん、3位はペルー代表のタチアナ・カルメルさん、4位はコロンビア代表のナタリア・ロペス・カルドナさん、5位はドミニカ共和国代表のセリーヌ・サントス・フリアスが受賞した。
◆取材・文＝大野代樹
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