親子のシーンにもらい泣き
暴行の罪は事実だったが、その秘密も明らかに。ヒントとなったのは、カルテではなく“電車のおもちゃ”。
真犯人が濡れ衣を着せるために金の一部を広瀬のバッグに入れたのだが、そこには2歳の誕生日を迎える諏訪野へのプレゼントが入っていた。捜査していた警察官からバッグを奪い返そうとして、暴行というかたちになってしまったのだった。
今回は「カルテがすべて教えてくれました」ではなく、おもちゃを差し出しながら「これがすべて教えてくれたんです」だった。自分を守ってくれた父の思いを知った諏訪野は泣きながら、広瀬を「父さん」と呼んだ。
研修医である諏訪野を丁寧に、丁寧に演じてきた玉森。第10話まで見てきたことで分かる成長ぶりは見事。おせっかいで、親しみやすさと、時に患者に肩入れしてしまうほどの優しさを持つ雰囲気は玉森によく合っていた。その集大成となった広瀬との二人きりのシーンは、多くの視聴者の涙を誘った。
玉森の涙の熱演が話題となり、本話と同じく号泣した視聴者が続出した第5話の研修先だった循環器内科を諏訪野が進路に選んだことも感慨深い。
諏訪野が広瀬と病院の庭に植えた桜の苗木にちなんでつけられた「#祈りのカルテ桜の木」がTwitterのトレンド入り。SNSには「感動しっぱなし」「最初から最後まで号泣」「玉森くんの演技にすっごく惹き込まれた」「泰造さんの役作り凄かった」といった感想と共に、「循環器内科で活躍する諏訪野先生も見たい」と続編を希望する声も上がった。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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発売日: 2022/12/14