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ドラマ「シコふんじゃった!」最終話直前 葉山奨之&伊原六花がトークイベントに登場

2022/12/19 17:33

「シコふんじゃった!」最終話配信直前に役者や監督が熱い撮影の裏側を語る
「シコふんじゃった!」最終話配信直前に役者や監督が熱い撮影の裏側を語る(C)2022 Disney

イベントレポート


まず、桝井から俳優になるきっかけを尋ねられた2人。驚くことに、2人ともきっかけは「俳優になりたい」という気持ちではなかったという。2011年に俳優デビューした葉山は、その当時に映画『クローズ』シリーズで大活躍していた小栗旬の追っかけをするほどのファンで、「小栗旬になる」という思いから俳優業に興味を持ち始めたという。

伊原は大阪府立登美丘高校ダンス部で取り組んだ、バブリーダンスが転機となった。もともとは大学進学を考え入学願書も用意していたほどだったが、バブリーダンスが大きな話題となり、今の事務所のスカウトを受けて自然と俳優の道が開けていったという。

今回のキャスティングはオーディションを経て決定したが、葉山はオーディション用の台本を受け取ったときに、「これまで感じたことがなかった、これはいける、自分だったらこう演じるな、という感覚があった。」と明かした。

一方、オーディションで素晴らしい四股を披露し、製作陣を感動させた伊原は、オーディション前に 30年前の映画『シコふんじゃった。』を観て、「立ち合いの迫力に感動した。この興奮を届けなくては、と思った。」と当時の心境を振り返った。

撮影時の思い出や苦労を聞かれると、葉山は相撲稽古の初日を挙げ、「雪が降るほど寒い日だったにもかかわらず、劇中と同じまわし姿で始まった。あれは忘れられない。」と振り返り、伊原は、順撮りではない撮影のときに「亮太と穂香の少しずつ変化していく関係性を意識するのが大変だった。」と連続ドラマならではの苦労を明かした。

完成した作品については「撮影中で感じたものとは変わっていて出来上がりを観ると面白いですよね。」と伊原。一方の葉山は「ぼくはあえて観ないです、凹んじゃうのと、客観視出来ないので。」と持論を述べた。そんな葉山に対し、桝井は「一度観てみたらいいよ。すごくチャーミングだから」と2人の演技を褒め称えた。

登壇した監督らの印象について告白


今回登壇した各監督の印象についても聞かれると、伊原は「植木監督は憑依型。役者かなっていうくらい、役のことを考えて指示を出してくれるので、熱が伝わります。穂香の脳内シーンをアフレコする際に、感極まって泣いてくださったことが印象に残っています。この監督に出会えて幸せだなぁと思いました。後閑監督は、とにかく穏やかで、私たちの話を聞いてくださる上に、こうしたいという意思がハッキリしていて、楽しかったのを覚えています。廣原監督は、海辺で海斗(樫尾篤紀)の告白を断るシーンで、ちゃんと話し合ってくださって、私の穂香像と監督のそれを擦り合わせて、理解度も深まったので感謝しています。それぞれ違ったやり方の方なので、すごく楽しかったです。」と感謝を伝えた。

葉山は「皆さん楽しかったです。チーフの片島監督がいて、総監督の周防監督がいて、絶対片島監督とは違う画にしてやるぞという気合を感じられた。エネルギーが共通してすごいなと思いますし、自分はそこに乗っかるだけだった。」と振り返った。

各話の監督が集まる場にちなんで、「各話で監督が替わることの戸惑いは?」という質問も。それに対して「脚本の出来具合は作品によって違うんですが、今回は鹿目さんと監督がタッグを組んでいたので安心感が大きかったです。キャラクターに対しても、演じているのは自分なので、その分理解していると思います。」と葉山。

伊原は「2人の関係性だったりは、はじめは探りながらだったが、そこの積み重ねは絶対にあると思います。監督がチェンジするのがストーリーも変わる合宿パートだったりするので、とてもやりやすかったです。監督によって現場の雰囲気も違うので、面白いなと思いました。」と語ると、「違うドラマを撮ってるみたいだったよね」と葉山が続いた。

トークイベントに参加した各監督からも2人へのメッセージが贈られ、植木監督は「基本順撮りで撮れてすごく良かった。亮太の筋肉のつき方が少しずつ変化している様子を作れたのが良かった」と撮影の日々を振り返った。それに対し葉山は「自分としては忙しさで痩せていっていたので、逆に心配でした。もしシーズン2があったら、たっぷり時間をいただいて肉体改造をちゃんとやりたい」と続編への期待ものぞかせた。

後閑監督は「伊原さんは一度言ったことを再現する力が素晴らしくて」と大絶賛。また葉山のアドリブも楽しみにしていて、中でも「第10話の葉山くんは顔を見て泣いちゃうところがあった」と明かした。

廣原監督は「本当に楽しかった。他の監督と違うアプローチを探りながら、楽しくできました。」と振り返った。葉山と伊原は7話のワンカットシーンを挙げ「連ドラでも珍しいですよね」「あのときは演者・スタッフみんな同じ方向を見ていたと思う」と熱く振り返った。

桝井が作品を終えて何を考えたか尋ねると、葉山は「別の作品をやっていても、頭のどこかで『シコふんじゃった!』のことを考えていて。俳優失格なんですけど、本気で亮太という役をやれたので、燃え尽き症候群のような状態です。」と名残惜しい様子。伊原も「役で体を変えていたので、筋肉や体重が元に戻るにつれ、穂香が無くなっていきましたね。」と役への本気度を物語った。

最後に、同世代の学生へのメッセージとして、葉山は「実は藝大の卒業制作の作品(『恋につきもの』)に出演したことがあって、ここに来たことある!と思い出しました。この作品で出会ったスタッフさんは素晴らしくて、今も現場で会うこともあって、縁があるなと思いました。卒業制作で声が掛かったら出演したいと思います」と声をかけた。

伊原は「1つの作品に対して、沢山の方が時間をかけて作り上げていると実感することが多くて。家族みたいに、しんどいことも、楽しいことも、感じながら作っていくのが作品だと思っていて。めちゃめちゃ楽しい仕事だと思います。また皆さんとお会いできるように頑張りますし、葉山さんが卒業制作で相手役を探していたら、出演したいと思います(笑)」と会場を笑いに包み込んだ。

この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。

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