直木の“言えなかったこと”はいつか届くのか…
視聴者の考察も加速し、タイトルの略称「#金ドラ100よか」がTwitterのトレンド入り。その謎解きの面白さももちろん魅力だが、“幽霊”役の佐藤の演技力がファンタジーラブストーリーという物語をしっかりと支えているとよく感じる第2話だった。
幽霊となっても悠依を見守り続ける直木。冒頭で、仕事する悠依を見つめる直木の表情は優しさにあふれていた。しかし、過換気症候群になるほどに実は心が弱っていた悠依の瞳からあふれる涙をぬぐってあげることができない。その自分の手を見つめる悲し気な表情は一瞬にして見る者の胸を打った。
悠依が前に進んで行けるように、何が起きたかを解明しようと思いを強くする直木。
過去の回想シーンで、絵本「100万回生きたねこ」の感想として、「100万回泣いたら、そのあとは元気にピンピン生きてってほしい」と述べた悠依に、「悠依のそういうとこさ…」で直木は言葉を飲み込んだ。そんな直木に悠依は「薄情だって言いたいんでしょ」と言い、直木は「なんでわかんのよ」と返したが、本当は「すごく好きだって言えばよかった」と後悔していた。
その思いを伝えることができるのか。佐藤の演技と共に注目だ。
◆文=ザテレビジョンドラマ部