市川團十郎、市川ぼたん、市川新之助が、2月10日に都内で行われた「市川團十郎・ぼたん・新之助 成田屋親子『伝承への道』」記者懇親会に登場した。
「市川團十郎・ぼたん・新之助 成田屋親子『伝承への道』」とは
同公演は、十三代市川團十郎白猿襲名披露と八代市川新之助初舞台記念で行われるもので、3人による座談会の他、ぼたんによる「子守」、新之助による「鳶奴」、團十郎とぼたんによる「男伊達花廓(おとこだてはなのよしわら)」を上演する。
團十郎、ぼたん、新之助が意気込みを語る
懇親会では、團十郎が「この度は、娘とせがれと『伝承への道』ということで、さまざまなところで基礎的なところと次の時代で少しでも芽吹いてもらえるようにと、家族でできることはないかという思いで、今回の公演をさせていただこうと思いました」と思いを告白。
また、ぼたんは「私は『子守』と『男伊達花廓』の禿(かむろ)を演じさせていただきます。この二つの演目に出てくる女の子は、私と同じくらいの年齢の女の子です。当時の女の子の気持ちに成り切って、日々お稽古に励んでいます。皆さま、ぜひ見に来てください」と意気込みを語った。
一方、新之助は「僕は『鳶奴』を演じさせていただきます。お客さまが楽しめるように精いっぱい努めますので、ぜひ見に来てください」とにっこり。
團十郎が自身の子守について告白
そんな中、演目「子守」に掛けて、自身の“子守”の思い出を聞かれた團十郎は「麗禾(ぼたん)は歩きだすのが早かったので、1歳ちょっとしたくらいから一緒に歩いていました。毎朝8時に家を出て、階段の上り下りをしていました。それを“子守”とは言わないですけどね(笑)」と苦笑。
「せがれの方はなかなか歩かなかったので、私にしても麻央にしてもずっと抱えている記憶が多いです。ずっと寝ている人だったので、手間はかからなかったですね」と明かし、会場の空気を和らげた。
◆取材・文=原田健
3月30日(木) 東京国際フォーラムホールC
3月31日(金) 神奈川県民ホール
4月15日(土)、16日(日) 大阪・NHK大阪ホール