「あなただけを見ていた“ホン・テラ”はもう居ない」
一巻の終わり…ジェヒョンにとって絶体絶命となったその時、テラがやって来て「夫は、そんな事をする人ではありません。信じてください」と、涙ながらに訴え、彼を会場から連れ出した。
もちろんこれも彼女の復讐計画の1つだったが、彼は知る由もない。ジェヒョンは奪った車に乗り込み、テラと2人で逃走。猛スピードで車を走らせながら「キミが信じてくれるなら充分だ」と言う夫を、テラはしばらく見つめた後、「何があっても信じて、あなただけを見ていた“ホン・テラ”は、もう居ない」と告げた。続けて「よくも弟を殺したわね」と言い、テラが従順な妻に戻ったと信じ込んでいたジェヒョンは戸惑う。
動揺する夫に、彼女は記憶操作などされていなかった事を明かし、「本当に恥知らず。弟を殺しておいて図々しく“信じてくれ”って?“誤解”だって?」と静かに吐き捨てた。そして「“ホン・テラ”には二度と戻らない。おめでとう。あなたは自分が創った“ホン・テラ”を自らの手で破壊したのよ」と言い、助手席からハンドルを掴んで無茶な方向に動かし、車は橋の欄干を突破して川に落下した…。
消えた“ホン・テラ”…
ジェヒョンは気づくと病院で刑事に囲まれていた。「ホン・テラはどこだ?」と尋ねるが、皆「ホン・テラって誰だ?」と、彼女を知らない様子…。発見時、ジェヒョンは1人で「ホン・テラという人」は居なかった、と告げられる。その時、TVからジェヒョン逮捕のニュースが流れ、「最年少で初の“未婚者”の次期大統領は~」と説明されていた。状況が理解できず、テラの存在を確かめるために自宅に寄ったジェヒョンだったが、テラはもちろん娘のジウの痕跡も完全に消えていた。取り乱す彼に、友人のドジンは「オマエは一度も結婚してない」と告げるのだった。
ジェヒョンとテラの関係が無かったことになっている…。ジェヒョンと同じように視聴者も混乱しながら、物語はさらなるクライマックスに進んでいく。
ドラマ開始前に、本ドラマのクリエイター・キム・スノクと脚本家・ヒョン・ジミンが「すべての登場人物は、最後までお互いを疑って一瞬も緊張を緩めることができない。皆さんも絶対誰も信じないでください」と言っていたように、最後まで気を緩めることできない物語となっていた。
◆文=鳥居美保/構成=ザテレビジョン編集部
https://www.disneyplus.com/ja-jp/series/pandora-beneath-the-paradise
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