三池監督の愛情を実感できる現場でした
――本作で初めて三池監督とご一緒したお気持ちもお聞かせください
三池監督は、本番での緊張感と現場の温かさ、この緩急が本当にしっかりしていて、キャラクターやシーンの説明がすごくお上手な監督でした。たとえば、今どういう不安を感じているのか、とか、どうして不信感を抱いているのかなどを表現するシーンでも、決めつけ過ぎずに提案をしてくださるので、いろいろな視点に気づきを覚える瞬間が多かったと思います。
そしてカット割が本当に素晴らしく、私は毎回ワクワクしていました! 現場における様々な判断も本
当に早かったですし、作品に対しても人に対しても細かい愛情をたくさん感じることが出来て「三池組」の素晴らしさを実感できる温かい現場でした。心から感謝しています!
――「法では裁けない悪」を秘密裏に始末する究極のダークヒーロー・台場が暗躍するピカレスク・サスペンスというこの刺激的な作品の魅力とは?
どんな世界にも光が当たれば影ができますよね? そういうこの世の「陰」の部分をテレビできちんと表現するということ、それ自体が挑戦だと思います。でもこの作品はその「陰」の部分にもちゃんと愛情をもって「これをどう思いますか?」って誠実に問い掛けているんです。私はその誠実さが魅力だと思います。
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