“ストーカー”がいるのも納得できるカリスマ・伊織
和哉は自分たちを影から睨んでいる由羅拓海(島崎)の視線に気づく。伊織は「気にすんな。あれはただのストーカー」と言ってのける。美術界の重鎮で資産家の由羅家の拓海は今回の個展もスポンサー枠を買っているという。信者と言えるほどの存在を持つのが納得できるほど伊織にはカリスマ性がある。声を担当する梅原は、威厳を感じさせる奥行きのある声色で伊織のキャラクター性を一層引き出している。
会場を出て歩く和哉と響。「伊織は才能があるが、高慢だ。アーティストに権限があるペアはバランスが破綻する。それがどんなに危険なことかわかってないんだよ」と響は言い、過去の事故の映像がフラッシュバックのように流れる。和哉の両親の事故は想像以上に悲惨だったことが推測でき、胸が詰まる。
伊織は和哉をアトリエに連れて行く
学校で伊織が声をかけ、バイクで和哉を自分のアトリエへと連れて行く。響はそれを訝しげに見ていた。アトリエに着いたとたん、ソファに寝転がる伊織。自分で和哉を連れてきておきながらぞんざいな態度だが、不思議と不快感を抱かせない。
響と和哉の話を聞かせろと言う伊織。振り回されている感じがするという和哉に、「それはお前、多岐瀬に入れ込み過ぎなんだよ、惚れた腫れたと同じだぜ。入れ込んだらこっちが負けんだよ」という伊織。恋愛に例えられて、必要以上にこちらの心拍数があがってしまう。伊織のようにはいかないという和哉を頭ナデナデして慰めてやる伊織。さらにこちらの心拍数は上がってしまう。
伊織の個展でトラブルが発生するが…
伊織と和哉が学校に戻ると、伊織の個展でトラブルが発生した情報が入る。個展主催者たちは事態を収めるべく、当該作品の展示に年齢制限を設けることを提案する。納得いかない伊織は作品を引き上げようと考えるが、和哉がそれを反対。伊織は考えを改めて、自分のアトリエを開放する。そのことで個展主催者の反感を買うが、拓海が個人的に伊織の個展をまるごと買い取ることを申し出る。さすが、伊織に「俺の寵愛を受けるに足る男」と言わしめた人物だと、深く頷けた。和哉が拓海を労おうと待ち伏せていたが、塩対応でスルーしようとする拓海。和哉が「お前はさ、灰島先輩のパートナーなんだな」というと拓海は顔を赤らめた。
響は和哉が伊織と近しくしているのを良く思っておらず、伊織に関わるのをやめろと和哉に厳しく言う。和哉は響をなだめるために事情を説明し、ある人物を探しているために伊織と話したかったことを告げ、「響、知らねぇよな、森の天文台にスクリブル描いたやつ」と和哉が尋ねると、響は息を詰まらせる。そして、和哉に伊織は悪影響だと言い、「何かあったときに割を食うのは表に名前の出るアーティストだ。だから!お前の両親も殺されたんだろうが!」と声を荒らげて、その場を立ち去るのだった。
謎の多かった伊織にスポットが当てられた第7話。オープニングはカットされ、エンディングの映像もなくストーリーが展開し、伊織だけでなく処理が追いつかないほどの情報量だった。和哉の両親の事故とは? 響は何を知っているのか? スクリブルを描いたのは響なのか? 疑問がうずまき、いつにも増して次回が待ち遠しくなった。
※島崎信長の「崎」は正しくは「たつさき」
◆構成・文=牧島史佳
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