目的のためなら手段を選ばない、詐欺加害者専門の弁護士の活躍を描くサスペンス「弁護士ソドム」(テレビ東京系)。金にならない仕事は引き受けない悪徳弁護士・小田切渉を演じている福士蒼汰に、ドラマの見どころなどを聞いた。
いろんな顔を見せる彼に、どこか役者に近いものを感じました
渉はダークな面を持ち合わせていますが、実はすごく普通の男性で人間味があるんです。家族愛を含め、人間に対しての愛を欲しているというか。そして彼は、過去の母親の死の真相を見つけるためにこのようなことをしているという、信念がきちんとある人物。その場に合わせていろんな顔を見せる彼に、どこか役者に近いものを感じました。
――弁護士役は初めてとなる福士。
最初は大変になるだろうなと思いました。専門用語など覚えないといけないこともたくさんありますし。でも法廷に立てるのはうれしいです。ちょっとした憧れがあったので。渉は民事裁判を専門にしているのですが、最後は示談にするなど裁判の終わり方にも特徴があって、より人間の心の動きが際立っているような気がします。
渉とは法廷で出会うことはないですね(笑)
――渉は詐欺加害者専門の悪徳弁護士。だました側を擁護し、強引な手法で勝利をもぎ取っていく。
演じていて思うのは、加害者でも知らぬ間に詐欺に加担させられていた例や、やらざるを得なかった例もあるので、一概に誰が悪いとは言えないんだなと。もちろん、悪い気持ちしかない加害者もいるので、それは“悪”でしかないですが。
そんないろんな人を渉がどう裁いていくのか…。見ていて、ハラハラドキドキすると思います。ちなみに僕自身は全てを疑ってかかるタイプなので、今回の被害者のようなことにはならないと思っています。そしてだます側でもないので、渉とは法廷で出会うことはないですね(笑)。