俳優の松坂桃李が、8月23日に都内で行われた映画「ゆとりですがなにか インターナショナル」(10月13日[金]公開)の完成報告会見に、岡田将生、柳楽優弥、宮藤官九郎、水田伸生監督と共に登壇した。
映画「ゆとりですがなにか インターナショナル」あらすじ
同作品は、宮藤によるオリジナル脚本を水田監督がドラマ化し社会現象を巻き起こした連続ドラマ「ゆとりですがなにか」(2016年、日本テレビ系)&SPドラマ「ゆとりですがなにか 純米吟醸純情編」(2017年、日本テレビ系)の劇場版。岡田、松坂、柳楽が演じる「ゆとり世代」と呼ばれる若者たちが織り成す人間ドラマをコミカルに描く。
家業の酒店も契約打ち切り寸前の坂間正和(岡田)、女性経験のない小学校教師・山路一豊(松坂)、事業に失敗して中国から帰って来たフリーター・道上まりぶ(柳楽)らは、家族、仕事、不倫疑惑、マッチングアプリなどの“人生の試練”と戦いながらも、Z世代、コンプライアンス、多様性といった新時代の波に飲み込まれていく…。
宮藤官九郎への提案が映画化のきっかけ「言ってみるもんだな」
登壇した松坂は「今回も童貞でした」とあいさつして会場を和ませつつ、「7年前にできた作品が、今こうして映画化できることをうれしく思っております」とにっこり。
また、宮藤から松坂に提案されたことが映画化のきっかけだったことが明かされると、松坂は「宮藤さんに会う前に、たまたま映画『ハングオーバー!』を見ていたんですよ。普通にゲラゲラ笑いながら見ていたんですけど、途中から『何かに似ているな』と思い始めて『何に似ているんだろう?』と思いながら見ていると、『あ! ゆとりの3人だ』って。そこからはもう登場人物たちが『ゆとり』の3人にしか見えなくなっちゃったんです。それで、見終わった後に『これをゆとり(のチーム)でやったら行けるんじゃないか』って宮藤さんに雑談ぐらいの温度感で話したら、事を運んでくださって!『言ってみるもんだな』っていうのを実感しました(笑)」と裏話を披露。
岡田将生&柳楽優弥は“仕事でもプライベートでも、ずっと気になる存在”
ほか、撮影を振り返り「(劇中の)小学校の授業の一環で、仮装してハロウィーンのイベントに行くんですけど、すごいメイクをしていて、たくさん集まってくださっているエキストラさんに変な目で見られたのがすごく恥ずかしくて印象に残っています」と告白。
さらに、制作チームについて「ドラマの時もそうだったのですが、万全の体制でいてくれるからすごい安心感なんです。お風呂につかっている感じの温かさ」とコメントするが、岡田、柳楽は「お風呂?」とピンと来ない様子で首を傾げる。そんな2人の反応に、松坂は「ちょっと間違えました…(笑)」と苦笑しつつ、「頼もしい人たちが自分の周りにいるというのが本当に心強くて、飛び込んでいけるんです」と打ち明けた。
そんな中、「岡田、柳楽はどのような存在か?」と聞かれた松坂は「友とも思えるし、ライバルでもあるし、戦友みたいな感覚でもいるし…。仕事でもプライベートでも、ずっと気になる2人です。それはずっと変わらないと思う」と明かした。
◆取材・文=原田健
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