青木さやか、50歳を迎えて感じることは「はじまりの音しか聞こえない!」
「次は男だ」
――母との確執をといた。次は男だ、ということをおっしゃっていましたが?
本のなかにもたくさん書いてあるのが、40代に経験した失恋です。特に失恋後にどのように立ち直っていったかを詳細に書いています。40代までは、「こんな男だからだめだ」「もっといい男がいる」なんて考えていましたが、よくよく考えると、私、男の人と付き合うといつも大体同じようになってしまうんですね。
それで、ようやく自分に原因があることに気がつきました。そんな自分に目を向けて、変えようと50代で挑戦しているところです。本のなかでは自分の体験だけでなくて、周りの人からもらったアドバイスもたくさん書いているので、皆さんのヒントになるようなこともあると思います。
「本には超個人的なことを書いています」
――書くという作業は、青木さんにとってどういうことでしょうか?
これまで取材を受けた記事を読んだ時に、「こうじゃないんだよな」と自分の想いと違うことがあったんです。それで、自分のことは自分で書くほうが正直だ、ということが大きいです。あとは、書くことは健康的で、精神衛生上とても良いことだと思っています。
自分のなかにあること、悩んでいることを書いて出すと、書き終えたときには問題解決できているんですね。書くことで客観視できて、自分自身の問題もよく分かります。
私は、本には超個人的なことを書いています。それは自分自身が他の人の本を読むときも、どれだけ個人的なことが書いてあるかで、そこから何か自分にとって必要なことを得られるなと思っているからです。私にとって、どれだけ個人的なことを書くかがとても大切なことだと思っています。