中島健人「その場に立ち続けることが使命」中居正広と共に語ったアイドル論<まつもtoなかい>
中島健人「本物にならなきゃいけないと気づくのも今の年」
松本がお笑い界を例に語ったのに続き、中居も自身の経験を交えながら「アイドルって山頂にぴょんって連れてってくれるんですよ」と切り出した。「山頂って登ってかなきゃいけないけど、山頂の景色を見るわけですよ。夢のような景色を見て、酸素が薄いはずなんですけど、酸欠にも気づかないくらい。若いから。次の山があったらまた連れてってくれて…」と、アイドルの人気や活躍を山登りに例えながら語った。
いざ自分ひとりで登るとなると、リュックの中に何が入っているのか、必要なものもわからない、何もできない状況を知って怯えると語ると、中島も「その通りですね」とうなずいていた。
中島は「本物じゃないって気づくのもいまの年だし、本物にならなきゃいけないと気づくのも今の年」と続け、SMAP「らいおんハート」のリリース当時、中居が20代後半だったことに触れ、中島は「自分たちは『らいおんハート』並みのヒットは出せてるのかなって、すごく不安になったりだとか」とコメント。
中居に続いて中島も同じ役を演じたドラマ「砂の器」について、中島は「何回見ても中居さんは越えられないし、監督にも違うって言われるし、結局たどり着いたのは自分自身の演技でしかなくて」と苦悩を明かした。
中居が演じたのは30代だったとした上で「あの若さで」「僕、みましたけど、よかった」と改めて中島の奮闘ぶりを称賛した。
中島は、2022年2月公開の映画『ラーゲリより愛を込めて』で、髪を丸刈りにして挑んだことを踏まえ、「中居さんが歩んだ道をようやくいま歩めてる。アイドルに丸刈りってありえない話だから。そういう役者としての覚悟も30代手前で決めないといけないっていう立ち位置に立っている」と思いを語った。
中島健人のアイドル論
中島はトーク中に松本と中居それぞれのエピソードを用意しており、相手の話に耳を傾け、敬意を払いながら、臆することなく持論を語っていたのが印象的だ。客観的な視点を持ち、その上で将来を見据えながら理路整然と語る姿は頼もしく映った。
事務所問題に揺れる渦中ではあるが、中島のまっすぐな姿勢は、個人のみならずSexy Zone、事務所のグループのファンにも希望をもたらす出演になったのではないだろうか。
◆執筆・構成/ザテレビジョン編集部バラエティー班
TCエンタテインメント
発売日: 2023/07/07