俳優の芳根京子が、2024年3月1日(金)公開予定の「映画ドラえもん のび太の地球交響楽(ちきゅうシンフォニー)」でゲスト声優を務めることが分かった。10月4日に都内で開催された「藤子・Ｆ・不二雄 生誕90周年 企画発表会」内で発表された。芳根が「映画ドラえもん」シリーズで声優を務めるのはこれが初めて。同発表会に登壇し、ドラえもんと共に出演の喜びを語った。
最新作のテーマは「音楽」
「映画ドラえもん」シリーズ43作目となる今作では、日常に当たり前のように存在する「音楽」が地球上から消えてしまったら…という、身近な“音楽”をテーマに地球の危機を救うべくドラえもんたちが壮大な物語を繰り広げる。今井一暁氏が監督を務め、脚本は内海照子氏が担当。情報解禁に際して、ドラえもんたちが交響楽を奏でる特報映像も公開された。
芳根が演じるのは、物語の鍵を握る歌姫・ミーナ。MCから呼び込まれ、えんび服姿のドラえもんのいるステージに登壇した芳根は、満面の笑みで手を振りながらドラえもんに近づくと、ドラえもんも思わず「かわいい～」とデレデレ。
もともと「ドラえもん」の大ファンだという芳根は、ミーナ役を務めることが決まり「本当に驚きまして、『本当に!?』と思ったんですけど、とってもうれしくて。今日この場に立てていること、そしてドラちゃんとお話させてもらっていることでとても今、実感が湧いています。収録はこれからなんですけど、とても気が引き締まる思いです」と感想を。
また、ドラえもんからの「1日ボクと一緒に過ごすとしたら何がしたいですか？」という質問に、芳根が「1日過ごせるなんてうれしいなあ～！最近旅行にハマッているので、ドラちゃんと一緒に何も決めずに行き当たりばったりの旅に出て…困ったことがあったら助けて！」とラブコールを送ると、ドラえもんは「しょうがないなあ～助けちゃうよ！京子ちゃんのためなら～」と鼻の下を伸ばしていた。
そして今後の収録へ向けて、芳根は「歌姫という肩書がありますので、とても緊張しているんですけれども、ドラちゃんから今日パワーを頂きましたので、精いっぱい心を込めて務めさせていただきたいと思います」と、あらためて意気込みを語った。
今年デビュー10周年の芳根
1997年2月28日生まれ、東京都出身の芳根は「ラスト・シンデレラ」(2013年、フジテレビ系)で俳優デビューを飾ると、2014年に「物置のピアノ」で映画初主演、2015年7月期に放送された「表参道高校合唱部！」(TBS系)で連続ドラマ初主演を務めた。その後も活躍の場を広げ続け、映画「累 -かさね-」「散り椿」での演技が評価され、2019年の「第42回日本アカデミー賞」で新人俳優賞を受賞。2023年6月にはデビュー10周年を記念する写真集をリリースした。
そんな芳根は、2021年公開の「ボス・ベイビー ファミリー・ミッション」や2019年に公開された「ぼくらの七日間戦争」などでアニメーション映画の声優にも挑戦しており、最近ではテレビアニメ「ちびまる子ちゃん」(フジテレビ系)への出演も話題に。「ドラえもん」はテレビ、映画含めて初のゲスト声優となる。
なお、今回の発表会では「映画ドラえもん」の他にも小説家・辻村深月氏、「ドラえもん」初代担当編集の河井常吉氏によるトークセッションも実施。さらに出版、ゲーム、ドラマ各企画、Netflixで2024年に配信される完全新作アニメーション「T・Pぼん(タイムパトロールぼん)」など、さまざまな新情報が発表された。
◆取材・文・撮影＝ブルータス・シーダ(STABLENT LLC)
