アレクサンドルから突如言い渡された“最終テスト”…
日本に帰国した2人はついに結果発表の時を迎える。“第3のテスト”で行われた第3ラウンドまでの合計点数を数えると、なんと2人は“同点”という結果になった。
心を通わせた2人はこの結果に喜び合うものの、タリオンは2人にアレクサンドルが遺したという“あるメッセージビデオ”を見せる。実はアレクサンドルは“2人は同点になる”という結果を見越しており、決着をつけるために最終テストとして“「神の雫」を見つけ出せ”と告げるのだった。
メッセージビデオを見たカミーユは「私たちの苦労を踏みにじった」と激怒し、辞退を申し出る。そして同じく一青も「辞退する」と言い出すのだが、タリオンは「辞退すれば遺産はルカのものになる」と伝えた。以前ルカに裏切られていたカミーユは、「ルカには何にも渡さない」と啖呵を切り、結局2人は揃ってテストに参加することになる。
その後、カミーユはワインセラーで“神の雫”を探しながら、父親に言われたセリフを思い出す。それは、アレクサンドルが雨空の下でカミーユをおぶりながら、「雨がなければブドウもワインも命もない」「すべては神の恵み」と話した記憶だった――。
実は「神の雫テスト」の答えは、ワインではなく「雨」。アレクサンドルから聞かされた記憶を持つカミーユが、必然的に勝利する勝負だったのだ。カミーユはこの結果に疑問を呈し、一青に“異母きょうだいならすべて2等分になると訴えてほしい”と頼んだ。
だが一青は訴えはせず、母親の仄香に電話をかけて“自分がアレクサンドルの息子と公表すれば遺産の半分を相続できるが、自分の父親は博和だからそうはしない”と伝える。そして一青は博和のいる場所に会いに行き、2人は再会を喜び合うのだった。
それから時は経ち、カミーユは相続されたワインの一部をオークションにかけていた。会場にはルカもおり、ワインを競り落とそうとするも失敗。カミーユはそんなルカに冷たい視線を送るのだった。また「レジェ・ガイド」はロレンツォとみやびの2人を新編集長として任命した。
一方、一青のもとにはカミーユから大量のワインコレクションが届く。添えられた手紙には日本語で「兄妹」と書かれていた――。
アレクサンドルは2人の辞退を想定していた?
世界中を巻き込んだレジェ家の遺産相続騒動は、カミーユの勝利という形で幕を閉じた。アレクサンドルによる最終決戦は、一見すると、カミーユを勝たせるために考えられたお題のようにも思えるが、実際は“娘に自分との思い出を思い出してほしい”という願いが込められていたのではないだろうか。
そしてカミーユと一青が辞退を申し出ることも、あらかじめ想定していた可能性が考えられる。そうなった場合、辞退をさせないようにする対策が必要となるが、それが「2人とも辞退したら、悪事をはたらくルカに遺産を渡す」というものだったのだろう。“カミーユならルカの本性を暴き、遺産が渡ってしまうことを絶対に阻止する”とアレクサンドルは考えていたのかもしれない。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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