眞栄田郷敦コメント
お話をもらって、まず作品のイメージを映像化したトレーラーを見せていただいたのですが、これまで体験したことがなかったモノクロの映像や世界観に強く引かれました。その後、脚本を読ませてほしいとお願いをしたのですが、「やらせてください」と即答していました。
この作品を通して「戦争」という歴史を伝えていかなければならない、という意識を改めて強く持つことになりましたし、自分なりに伝えていける方法があることを実感しました。自分自身としては、あの時持てるすべての力を出したし、出させてもらったので、ぜひいろんな方々に見ていただきたいと思っています。
半野喜弘監督コメント
“色彩と平和”、この2つのキーワードが両輪となってこの映画は走ります。当然のように自分の手の中にあると感じているものを見つめ直し、主人公のまなざしを通してその意味や価値を問う。そんな映画を作りたいという思いから「彼方の閃光」は生まれました。
本作にとって主人公・光の瞳はあまりに重要な存在で、私自身が何を求めているのかを自分でさえ分からずにいました。それはまるで私自身が暗闇を彷徨っているような感覚でした。そんな中、私は眞栄田さんの瞳に、まさに探し求めていた“星”を見ました。それは私にとって閃光と言えるものでした。
公開までの道のりは困難の連続でしたが、ついに辿り着いたという気持ちです。主人公のまなざしは、この映画を見る人のまなざしでもあります。そのまなざしに映る世界が見る人の心に触れることを願っています。
TCエンタテインメント
発売日: 2023/12/22