謎めいた歩き巫女として家康の身辺を探り、ミステリアスな雰囲気を漂わせていた千代。武田方の使者として、瀬名(有村架純)と対峙するシーンもあった。
だが武田滅亡後、元忠と出会い、千代は“普通のおなごの幸せ”を知った。第36回「於愛日記」で元忠にかくまわれていたことが明るみに出た際には、家康に「忍びの過去を捨て、鳥居元忠の妻となるがよい」と温情をかけられた千代が「今更、人なみの暮らしが許されるものでございましょうや」と戸惑いを見せる場面があった。
その時家康が語った「幸せになることは、生き残った者の務めであると、わしは思うぞ。彦を支えよ。これは、わが命じゃ」という言葉を深く心に刻んでその後を生きてきたことがよくわかる、元忠と千代のラストシーンとなった。
視聴者からも感動の声
同じ36回で、本多忠勝の娘・稲(鳴海唯)が口にした「めおとを成すもまた、おなごの戦場と思い知りました」の言葉も思い出される、勇ましくも愛情に満ちた千代の最期に視聴者からも「泣けた」「素晴らしい夫婦愛」「こんなに愛に満ちた落城シーンは見たことがない」と感動の声が続出した。
中でも、忍び働きをしていたころとは別人のように意志の強い表情を見せた千代役の古川琴音に絶賛の声が続々。「古川琴音さんの千代、カッコよすぎた。最後すごくいい表情だった」「千代さんの覚悟の表情に打たれた」「千代が彦殿と幸せに暮らしていたことがわかる最期だったな…」といった声が上がり、「#どうする家康」がトレンド上位に浮上した。11月12日(日)はいよいよ第43回「関ヶ原の戦い」が描かれる。