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水樹奈々、“マルチバース”にもう一人の自分がいたら「ダラダラしているかもしれません(笑)」

2023/11/18 07:10

水樹奈々様宣材写真
水樹奈々様宣材写真※提供写真

マーベル・スタジオの映画最新作「マーベルズ」が、11月10日に公開された。同作は“アベンジャーズ最強ヒーロー”であり、「キャプテン・マーベル」(2019年公開/ディズニープラスで配信中)の主人公キャプテン・マーベル/キャロル・ダンヴァース(ブリー・ラーソン)の新たな物語。今作ではキャプテン・マーベルとの過去の因縁から復讐(ふくしゅう)を誓う謎の敵ダー・ベン(ゾウイ・アシュトン)が現れ、地球をはじめ、キャプテン・マーベルが守ってきた全てのものを滅ぼそうとする。このほど、2019年から「キャプテン・マーベル」の日本版声優としてアベンジャーズ最強ヒーローを演じ続けてきた水樹奈々にメールインタビューを行い、「マーベルズ」の印象的なシーンについてやアニメーションとは違う、洋画吹替ならではの難しさ、水樹が思う“強い人”などを聞いた。

「キャプテン・マーベルの強さには圧倒されます!」


――「ミズ・マーベル」のラストにサプライズ登場して以来1年ぶりとなりますが、あらためて水樹さんから見たキャプテン・マーベル(キャロル・ダンヴァース)のキャラクターとしての魅力は?

アベンジャーズ最強ヒーローであるキャプテン・マーベルの強さには圧倒されます!彼女が登場するだけで画面がとても華やかになって、一気にその世界に引き込まれますし、頼もしいヒーローで付いて行きたくなるというか。あの振り切った強さにはすがすがしい気持ちになります(笑)。

ただ、特殊な能力があって強いだけではなくて、一人の人間としても魅力的なキャラクター。ある事故で記憶をなくした過去もあり、想像し得ないような不安と常に戦ってきた彼女だからこその優しさだったり、人を思う気持ちだったり。あとは男性社会だった時代でパイロットだったという過去がありますので、その中でも不屈の精神で生き抜いてきた彼女の芯の強さは、女性が憧れるところでもありとても魅力的だと思います。

――今作では孤高のヒーロー的存在だったキャプテン・マーベルがチームを組むことも見どころかと思いますが、新たな敵“ダー・ベン”との戦闘なども含め特に印象的なシーンは?

まずは、前作「キャプテン・マーベル」で家族のような存在だったあのモニカ・ランボー(テヨナ・パリス)が大人になって登場し、キャプテン・マーベルとチームを組むことになるという展開に胸が熱くなりました。前作から今作までの間、それぞれの戦いを続けていたんだなと感じましたし、お互いに抱えていた気持ちをようやくすり合わせることができて、また家族が一つになれた気がしました。なので、その2人のやりとりはすごく印象に残っていますね。

前作のキャプテン・マーベルは、弱さを見せないように抑えていた部分があって。周りには迷惑をかけないようにと彼女の責任感の強さから単独行動をとっていたんです。なかなか彼女の本当の姿や表情が見えなかったんですが、今作では色々な一面が見られるので、そういったところもとても印象的です。

あとは、やはりキャプテン・マーベルの能力を吸い取ってしまうダー・ベンという、とてつもない強さを持った敵が現れるので、彼女に立ち向かうチーム戦はぜひ見ていただきたいなと思います。

「マーベルズ」より
「マーベルズ」より(C) 2023 Marvel

洋画の吹替ならではの難しさとは?


――アニメーションの収録と洋画の吹替では違った難しさがあると思いますが、洋画吹替ならではの難しさ、やりがいのようなものも教えていただけますでしょうか。

アニメの収録は、無音の状態、製作状況によっては画が完成していない状態でアフレコすることがあるのですが、洋画の吹替ではBGMや効果音も入った完成版で、それを聞きながら収録できるのでいつも興奮しています。こんな風に臨場感のある収録は洋画の吹替だからこそなので、いつも楽しみながら収録させていただいています。

難しい部分は、役者さんの演じられている意図をくみ取ることです。1からキャラクターを作るときと同じように、私も作品の世界はもちろん、キャラクターの背景、そして周りのキャラクターとの関わりをしっかり把握した上で役作りをしていくのですが、自分の役作りと、実際に演じられている役者さんの役作りにブレがないかということが一番大事なポイントで。役者さんが演じた表情や、ニュアンスを取りこぼしのないように全て拾っていく作業はすごく難しいです。「ここにはこういう意図が込められているのかも」と、自分の中でいろいろ考察を繰り広げるので、1からオリジナルのキャラクターをアニメで自分が最初に演じるのとはまた違った難しさがあるなと思います。

あと実質的に難しいのは、本作のような動きが速い戦闘シーンです!キャプテン・マーベル率いるマーベルズとダー・ベンが4人で入り乱れてのアクションになると、動きが速過ぎる上全員女性なので、誰の声か分からなくなる時があって(笑)。事前準備にものすごく時間がかかりました(笑)。

――キャプテン・マーベルといえば何といっても“圧倒的な強さ”が特徴ですが、水樹さんが思う“強い人”とはどういう人だと思いますか?

常に笑顔で、どんな苦境にも立ち向かっていける人だと思います。生きているとまさかということが起きたり、理不尽な出来事に遭遇することもあると思うのですが、そういうときにイライラしたり投げ出したりせず、「よし、やってやろうじゃないか」と前向きに捉えて笑顔で乗り越えていける人がやはり強い人だと思います。

下に続きます
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ブリー・ラーソン (出演), ジュード・ロウ (出演), サミュエル・L・ジャクソン (出演), ベン・メンデルソーン (出演), アネット・ベニング (出演), アンナ・ボーデン (監督), ライアン・フレック (監督)
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
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