紅葉のエピソードに大反響、日本&世界トレンド1位に
学生時代からの“友だち”にも、コンビニのバイト仲間にも、ナンパやコンパでの客寄せパンダを期待される紅葉。分かっていて「いいよ」と答えてしまうのは学生時代からと同じ。裏で「調子がいい人」と言われても何も言い返せない紅葉だったが、少し変化が。コンパはドタキャンし、ナンパでは夜々との待ち合わせを利用してその場を去っていた。
一対一で向き合ってくれる人がいなかったと感じていた紅葉は、ゆくえらとの出会いで押さえていたものがあふれてきているのかもしれない。篠宮と黒崎が“一対一”で向き合える友だちとなっていることと、篠宮が絵の世界で成功していることへのうらやましさに、切なさが高まったのだろうか。
ただ、篠宮の「勝手な罪悪感で」というのも分かる。一方で篠宮自身も言った、仕事のコラボで会う前に相手が自分であることを明かさなかった「ずるさ」はプライドを傷つける一因にもなりうるし、仕事を紹介するという「優しいふり」で「1人でかわいそうだから」と仕返しのように言ってしまうのは残酷で悲し過ぎた。
大切な絵を塗りつぶすほどに、篠宮も傷ついていた。その悲しみの中で紅葉は椿に、篠宮は黒崎にと、電話できる相手がいたことは救いだった。紅葉にとってはゆくえや夜々の存在も。
本作は「語りたくなる」ドラマだと評されるが、今回の紅葉のエピソードにもたくさんの感想がSNSに上がった。「紅葉君、不器用なんだよね」「紅葉の気持ちが胸に刺さる」「なんでも正直に言えばいいもんじゃない」「苦しかった気持ちは分かるけど…」「仲直りするといいな」といった反響が寄せられ、ドラマタイトルが日本&世界のトレンド1位になった。
◆文=ザテレビジョンドラマ部