玉葉妃にからかわれる壬氏が可愛い!
そんな猫猫はどんなところで生まれ育ったのか。気になり始めた矢先、彼女のルーツを知る機会が訪れる。園遊会で、壬氏、梨花妃(CV:石川由依)、李白(CV:赤羽根健治)の4人から簪を貰った猫猫。そのことを小蘭(CV:久野美咲)に話すと「じゃあ後宮から出られるんだね」と言われる。どうやら簪を使えば、後宮から出してもらえるように侍女から外の男性にお願いすることができるというのだ。
すると、猫猫は豪胆にも李白のもとを訪れ、実家に一時帰宅するため身元を保証してほしいと頼む。もちろん、武官の李白が下女である猫猫のお願いをただで聞くはずがなく、猫猫はしっかりと切り札を用意していた。それは自身が生まれ育った高級妓楼・緑青館の紹介状。しかも、高級官僚でもなかなか手を出せない三姫の紹介状だ。
さらに猫猫は壬氏と梨花妃から貰った簪をちらりと見せ、他にもあてがあることを匂わして李白の心を揺らす。完全に猫猫の作戦勝ち。李白は誘惑には勝てず、猫猫は見事に里帰りの機会を手に入れた。
面白いのはそこまで賢いのに、簪の本当の意味…つまり壬氏からの好意には猫猫が全く気づいていないということ。その状況を誰よりも面白がっているのが玉葉妃であり、彼女は猫猫を訪ねてきた壬氏に「あの子ならもう行ってしまったわ」と言ってからかう。それを本気に捉え、ショックを受ける壬氏。本人も自分の気持ちに無自覚なようだが、3日間に渡る猫猫の里帰りが猫猫へのほのかな恋心を自覚するきっかけになるのだろうか。
後宮の“因果”とは?
一方、李白とともに無事里帰りを果たした猫猫。最初に彼女を迎えるのが、緑青館の店主であるやり手婆(CV:斉藤貴美子)だ。婆は猫猫の姿を見るや否や、即座に強烈なパンチをお見舞いする。10ヶ月ほど前に突然人さらいに遭い、姿を消した猫猫。感動的な再会とはならなかったが、婆なりに心配していたのではないだろうか。
その後、李白を緑青館に残して猫猫は実家に急ぐ。猫猫の家は花街の裏通りにあり、そこには華やかな世界とは真逆の景色が広がっていた。立ち並ぶあばら屋に物乞いと梅毒の夜鷹(=売春婦)。猫猫が育った環境の過酷さが伝わってくる。
だが、家に帰れば途端に安心感が猫猫を包み込む。いつもと変わらず、「おかえり」と猫猫を迎える“おやじ”。後宮での出来事を話しながらともに食事を取り、眠った猫猫の顔を見ながら彼は「後宮とは因果だねぇ」と呟く。因果とは果たして何なのか。未だベールに包まれた猫猫の過去が少しずつ匂わされた第7話に、SNSでは「久々の実家で親子水入らずだな」「何気に傷心の壬氏で遊んでる玉葉すき」「後宮の因果とは猫猫の出生に何か秘密があるのかしら?」という感想がSNSで呟かれた。
◆文=苫とり子
※種崎敦美の崎は、正しくは「たつさき」
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