美歩がモンブランを作り続ける理由とエピソードが明かされる
浩平が美歩を探しに行くと、萌の言っていた通り、美歩は配達のバイトをしていた。もともと美歩は「セラヴィ!ケイ」で働く前に、配達のバイトをしていたというのだ。
“休業中のお店からバイト代をもらうのは申し訳ないので、今後は収入のためにたまに短期バイトをしていく”と話す美歩は、「お店再開しないかな…早く私のモンブランをお店の定番メニューにしてもらいたいんです」と、モンブランに秘めた想いを語り始める。
どうやら美歩は昔祖母によくお菓子を作ってもらっており、その中で特にモンブランが好きだったことが関係しているようだった。「おばあちゃんとの思い出と、秘伝のエッセンスが私の宝物」と話す美歩。
実は「セラヴィ!ケイ」に入った当時、モンブランを作った美歩は、花織から「うちの看板メニューになるわ」と絶賛される。そして花織の言葉が忘れられない美歩は、“自分のモンブランがデザートメニューに加えられるまでお店も辞めずモンブランを作り続ける”と誓ったのだった――。
一方、美歩の配達のバイトについて知った恵太は動揺し、“美歩にはパティシエになってほしいし、働くにしてもそういう業種にしてほしい”という想いから、昔お世話になった先輩シェフへ電話を掛ける。
その夜、先輩シェフに美歩の就職口の相談を乗ったことを花織の幻影に伝えると、花織からは「いいの?それで。後悔しない?」と言われるのだった。
「美歩ちゃんはパティシエになることが重要だよ」恵太の提案に美歩が下した決断とは…
翌日の夕方、恵太は帰宅しようとする浩平と美歩を呼び止める。お店の再開について、「ここは大切な場所だからこそ中途半端な気持ちで決めることはできない」「決断するまで、ここをストリートピアノの店として、花織とピアノと一緒に居たい」という想いを伝える。そして美歩に代官山のフレンチの老舗レストランを紹介し、近いうちに面接に行くよう促した。
その提案を断る美歩に対して、恵太「美歩ちゃんはパティシエになることが重要だよ」と告げ、“基礎からもう一度やって、モンブランをひとりでも多くのお客さんに食べてもらってほしい”と話す。そして恵太の想いを知った美歩は、面接に行くことを承諾するのだった。
帰り道、“本当に面接に行くのか”と浩平に聞かれた美歩。“代官山で誰もが知るお店で、美人パティシエとして雑誌に載っちゃうかも”と冗談を言いつつも、その目には涙が浮かんでいた。その夜、恵太は花織に「これで良かったんだよね?」と聞くも、花織からの返事はなかった――。
次話では、レストランの面接で就職を断る美歩の姿や、ある男性が「お店を1日だけ開けてほしい」と恵太に願い出る様子が描かれる。第9話は12月2日(土)の夜11時から放送予定。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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