小池栄子に元来備わる“座長感”
――撮影が始まって改めて感じた小池栄子さんの魅力について教えてください。
お付き合いが長いのですが、姉御肌でみんなを盛り上げてくださり、元々そういった座長感を持っている方なので、主役だからといって何かが変わるということは全くないように思います。ご本人の心の中ではもっとドキドキしているかもしれないですが、全然そんなそぶりはなく平常心でやっているように私には見えています。脚本家の金子くんは小池さんに叱られたいと言ってました。
――吉岡秀隆さん、作間龍斗さん、小林薫さん含む、撮影現場の雰囲気はいかがですか?
吉岡さんは、本当に少年のようです。もちろんお芝居もそうなのですが、映っていないところでも物静かな少年のような人で、すごく不思議な“希少生物”みたいな感じですかね。お芝居していないときは、悠作の静かなバージョンという感じで、そんなに役柄と変わらないかもしれないです。ニコニコして、じっと静かに人の話を聞いています。
作間くんもちょっと似た感じかな。いつも、薫さんと小池さんがバーっと喋って、作間くんと吉岡さんがニコニコ参加しているみたいな、そんな感じです。
こだわりは「4人のグループショットをどう面白く撮れるか」
――会話劇のシーンで気を付けていることやこだわりがあれば教えてください。
まずドライリハーサルと言ってカメラがないところで動きを決めていきます。動きをつけながらせりふを言うと、また少しずつ変わってくるんですよ。それを4,5回やって固めたら、そこからはなるべく一発撮りできるようにカメラのアングルなどを決めていきます。
お芝居ができていれば、実はそんなにカット割りをする必要はなくて、とにかく4人が画面に入っていればいい。やっぱり今作は面白いリアクションが大事なドラマじゃないですか。喋っている人だけ撮っているとそれが全然伝わらないので、とにかく4人のグループショットをどう面白く撮れるかということに尽きると思います。
視聴者に見てもらうという意味では、喋っている人ではなくてそれを聞いている人たちの顔が実は一番面白いわけで、そこをどういうふうに作っていくのかということが他のドラマと違うところかもしれないですね。
――撮影中のハプニングや大変だったシーンなど、裏話があればお聞かせください。
家族げんかのシーンは時には15ページを超えるすごく長いシーンなのですが、いけるところまで一発撮りを目指します。そのためには、せりふを覚えてこないと話にならないので、出番を待っているときでもみんなずっとせりふ合わせをしています。スタジオに入るまでにせりふをとにかく完璧に入れるというのが、家族みんなの命題ということですかね。
あとは、前室に白板があるのですが、そこで絵文字しりとりをしています。気付いた人が絵を描いていくのですが、この間ついにそれが完成しました。コタツの絵から始まってコタツの絵に戻るというのを何列でできるかやっていて、みんなで通りすがりに描いて楽しんでいました。
https://www.hulu.jp/worry-not-shes-the-boss
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