自分は偉大な父の才を受け継いでいないという秀忠。だが、家康の思いは違う。秀忠に「そなたはわしの才をよく受け継いでおる。弱いところじゃ。その弱さを素直に認められるところじゃ」と話して聞かせた家康。若き日の家康も、大高城で織田軍に包囲されて逃げ出し、三河に向かう途中に逃げ込んだ大樹寺で腹を切ろうとし…と、自分の弱さと戦ってきたのだった。
自分の弱さを知る者こそが乱世を終わらせる。秀忠の持つ弱さ素直さは、家康にとっての希望だ。乱世を生き延びる中でそれを自ら捨ててきた家康は、自分が乱世の幕引き役を担うことを決意。泣き崩れる秀忠を見ながら「これが戦じゃ。この世で最も愚かで、醜い、人の所業じゃ」と涙を流した――。
戦のない世のためすべてを背負う悲痛な覚悟をした家康にも、視聴者から「鬼になってすべてを引き受ける家康、つらすぎる」といった声が続々。家康と秀忠がそれぞれの思いで涙を流すシーンは多くの注目を集め、放送後にはSNS上で「#どうする家康」「これが戦じゃ」「人の所業」といった関連ワードが続々とトレンド入りする反響を呼んだ。
撃ち込まれた砲弾で千や茶々(北川景子)に危険が及ぶ場面で幕を閉じた第46回。12月10日(日)は、続く第47回「乱世の亡霊」を放送する。