椿に寄せられる「愛おしい」「尊い」の声
振り返れば、椿の言動にはたびたびキュンとさせられてきた。
第4話では、勤めている出版社の別の部署を訪れていた紅葉と偶然会い、紅葉のイラストを見て感想を言ったあと、その流れのまま「今夜うち来る？」とポロリ。照れたような2人がかわいかった。
第5話では「耳貸してほしい」と紅葉と互いに胸の内を打ち明け、第6話では紅葉が働くコンビニを訪れた椿が、紅葉の同僚に「授業参観みたいな人います…」と言われるたたずまいで小さく手を振る姿に加え、ダッフルコート姿のかわいさも話題に。
紅葉とのシーンばかりとなったが、カタツムリのことを“でんでんむし”と言うほのぼのしたところもあり、視聴者を「愛おしい」「尊い」と魅了する椿の存在が、ゆくえや夜々にとっても椿の家が部室のような居心地のよさを生む大きな要因となっているのではないだろうか。
第9話では中学時代の同級生で、家庭環境に恵まれなかった美鳥が、現在椿が住んでいる家を買い戻そうと希望するも、ゆくえらの“居場所”にもなっていることで戸惑いを感じている様子に、「初めて帰りたいって思った家でしょ」と言った椿。
クライマックスに向けて動き出した物語。次回、12月14日(木)放送の第10話予告では椿が引っ越し予定を聞かれ「今月末に」と答えている。
演じている松下の包み込むような温かい声質が存分に生きた、尊く、癒される椿に注目しながら展開を楽しみに待ちたい。
◆文＝ザテレビジョンドラマ部
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