東山紀之ラストステージ 鳴りやまない「ヒガシ」コールに「お元気で!さようなら!」<全24曲セットリストあり>
植草、錦織との少年隊デビュー時の写真が
さらに「ふたり」を歌い上げると、スクリーンには現在の姿とデビュー当時の初々しい東山の写真がオーバーラップするように映し出され、「1985年にデビューして38年。よきときも大変なときも、常に励まし、支えてくれて本当にありがとう。皆さんの笑顔に何度救われたか…数え切れません。今日ここで、様々な場面を皆さんとともに振り返り、感謝を伝えたいと思います。ご覧ください!」と東山。
スクリーンには、少年隊のメンバー・植草克秀と錦織一清のデビュー当時の写真が浮かび上がり、次いで少年隊の数々のコンサート、ミュージカルPLAYZON、映画の撮影現場…などなど懐かしい映像が。加えて3人の当時の歌声が間断なく響き渡ると、
フロアに膝をついたダンスで魅せる「STRIPE BLUE」、東山本人も印象深いと語っていたマイケル・ピータース氏の細やかなステップが魅力的な振付の「ダイヤモンド・アイズ」、冒頭のポージングからめくるめくグラインドダンスまで息をつかせぬ「仮面舞踏会」、しなやかな腕のポーズも当時のままの「バラードのように眠れ」、それらの圧倒的な運動量をものともしないパワフルな歌声と共に繰り広げた。
客席通路からの曲披露もはさみつつ、場内の手拍子を全身に浴びながら「Baby Baby Baby」まで歌い上げたあとは「皆さん!今まで本当にどうもありがとう!皆さんのお陰で素敵な青春を作ることが出来ました。最後にこの曲を皆さんにお届けします」と「星屑のスパンコール」を。ミラーボールが星空のように場内を照らすなか、ありったけの想いをこめて歌い上げたあとは、「皆さんありがとう!どうかお元気で!」と、メインステージから三方へそれぞれ深々と一礼しステージを後にした。
鳴りやまない拍手とヒガシコール
しかし、すぐさまアンコールをもとめる客席の皆様の拍手がボリュームを上げると、場内にギターの旋律が響き、アンコールナンバー「アンダルシアに憧れて」へ。
フラメンコダンサーのようなポーズから、中折れ帽を斜に被るや歌詞の物語を再現するようなダンスを全身全霊をかけ叙情的な歌声とともに繰り広げる東山。勢いよくハットを飛ばしジャケットをマタドールのように激しく翻し振り落とすダンスを圧倒的な表現力で魅せ、ハイスピードなターンでは、その速度から汗が垂直に迸るほど。
アンコールナンバーを終えてなおも鳴りやまない拍手とヒガシコールに応え、場内に姿を現した東山は「皆さんの熱い声援が…来ましたね!あまり湿っぽくならないほうが、私らしいと思いますので。私は最後の最後まで塩対応の男だと(笑)。人生はまだまだ続きます。僕にとってもそうですし、皆さんにとってもそうだと思います。今後もまたよき人生になるよう、お互いに頑張っていきましょう。本当にありがとうございました。では最後にこの歌を皆さんにお届けしてお別れしたいと思います」と「君にこの歌を」を万感の想いを込めて歌い上げた。
こうして東山は、少年隊ナンバーを中心に、ソロ曲、カバー曲など計24曲(メドレー含む)を披露すると、「お元気で!さようなら!」と高々と掲げた手を大きく振り、はにかんだ笑顔を向けながらステージを後にした。
スクリーンにはディナーショーの稽古模様が、これまで東山の歩んだ公演記録とともにエンドロールのように流れ、その最後には「応援してくださった全ての皆様に心から感謝いたします 東山紀之」というメッセージが。これには場内のお客様からは鳴りやまない大きな拍手が長く長く送られていた。
「東山紀之 DINNER SHOW 2023」
[大阪]帝国ホテル大阪(孔雀の間)
12/21(木)19:00
12/22(金)13:30 / 19:00
[東京]ANAインターコンチネンタルホテル東京(ボールルーム・プロミネンス)
12/25(月)19:00
12/26(火)13:30 / 19:00
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幻冬舎
発売日: 2020/12/04