ハリウッドデビューの「ラスト・サムライ」から20年
渡辺といえば、今や押しも押されもせぬ名優の一人。今から遡ること21年前、ハリウッドデビュー作となった映画「ラスト・サムライ」(2003年)では、トム・クルーズとも共演し、勝元盛次役で「第76回アカデミー賞」助演男優賞にノミネートされるなど、大きな話題となった。
その後も「バットマン ビギンズ」(2005年)、「インセプション」(2010年)、「GOZILLA ゴジラ」「名探偵ピカチュウ」(2019年)など、大ヒット映画に続々と出演を果たし、“Ken Watanabe”の名はハリウッドでも広まり、ワールドクラスの俳優へと飛躍し、現在に至る。
AI対人間の時代は来るのか
本作は“AI”を通し、人間の可能性と不確かな未来を体現している作品でもあり、フィクションとはいえそう遠くはない未来を予感させるシーンもチラホラと。「AIが人間の仕事を奪う時代」は目の前に来ていると言われる中で、そう遠くない未来に本当にこういうAI対人間の構図が起こり得るのではないか。映画を見て、エキサイティングするとともに、一抹の不安を覚えたのは私だけではないだろう。
遠くない未来といえば、これまでも数多くのハリウッド作品で存在感を示してきた渡辺は、同作が公開された年に64歳を迎え、普通の会社員であれば定年を迎えている人も多い年代だ。それでも、彼の衰え知らずのアクション、繊細な演技を見ているとまだまだ第一線で活躍する未来が待っているように感じる。
次はどんな姿に挑戦するのか、どんな快進撃が待っているのか。まだまだ“世界の渡辺謙”の活躍ぶりに期待は膨らむばかりだ。
映画「ザ・クリエイター/創造者」は、ディズニープラスのスターで配信中。
◆文=suzuki
https://www.disneyplus.com/ja-jp/movies/the-creator/
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