松本まりか、小型飛行機で日本とゆかりが深いテニアン島へ
松本の第3話(全編の第9話)は、“バンザイクリフ”と呼ばれる岬で、松本が戦争体験者のリノ氏から話を聞くところから始まった。彼は自分の姉・ミチコのことを話し出す。日本人とカロリニアン人のハーフだったというミチコは容姿がほぼ日本人だったので、日本兵に銃を突きつけられて飛び降りるように言われたが逃げたという。松本は岬にならぶ戦没者碑に思いをよせる。
5人しか乗れない小型飛行機でサイパン国際空港からテニアン島へ。操縦士の横に座った松本が、ドアがちょっと開いたまま滑走路へ向かう飛行機にビビる姿に思わず共感。無事、テニアン国際空港に着いた松本を待っていたのは、ラジオにメールを送ってくれたテニアン島のガイド・神尾美穂氏だった。
神尾氏の案内で、古代チャモロの王様の家・タガ遺跡や王様の水浴場・タガビーチをめぐる。さらに行ったスペイン統治時代(1565年〜1898年)の面影を残すサンホセ教会では、17世紀にあったスペイン・チャモロ戦争で3万人ぐらいいたチャモロ民族が3千人まで減ったという話を聞き、松本はつらそうな表情を見せた。
広島・長崎に原爆を落とした爆撃機が飛び立ったエイブル滑走路
日本統治時代(1920年〜1944年)にできたという住吉神社へ。スペインや日本の統治時代から、約500年かけてチャモロのアイデンティティーを取り戻したという話は感慨深い。次に神尾氏が案内したのはエイブル滑走路。この滑走路から原爆を積んだ爆撃機が広島と長崎に飛び立ったという。
日本人にとっては悲しい思い出だが、アメリカ人にとっては戦争に勝ったという場所。しかしチャモロの人にとっては別の意味があるという。もともと、その場所はジャングルで精霊の魂が眠っていたし、チャモロの村もあった。許しを得ずにこういうものを作ったので、何か起きてしまうのではと感じているという。
松本がチャモロの人たちの懐の深さと愛情深さに感銘を受けていると涙ながらで話すと、神尾氏もこの島でガイドをすることが最初が怖かったと話しだし感極まる。
サイパンで心が洗われた松本まりかの姿に「今後が楽しみ」「感動」の声
サイパン島に戻った松本は、花を積んだラダービーチへ。精霊と話しをしたようで、腕のあざもキレイになっていた。そしてサイパンで一番有名なマイクロビーチに。「地球の歩き方」のライター・原氏の父親が書いたメモで「七色のビーチ」と称されるそのビーチで、サイパンに住む人たちの幸せそうな笑顔にふれて得た、自分の答えを涙ながらに語った。
松本が苦い思い出を持つサイパンを訪れ、どんどんすがすがしい表情になっていく姿に、「人との出会いで自然の美しさに目覚めて精霊と心通わす感じが伝わってきた」「『チャモロの人々の感謝と尊敬を知って、人生変わる気がする』とラストで語ってくれたので、今後が楽しみ」「サイパンも、サイパンの方々も、全てが素敵でした」「まりか様の優しい人柄にふれることが出来感動いたしました」などの声が上がり、反響を呼んでいる。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
https://lemino.docomo.ne.jp
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