家治は倫子に秘密を打ち明ける
第9話では、家基が命を落とす。家治は、将軍家の血を引いていない自分のせいで、愛する倫子や子どもらが不幸になっていると考え、どんどん追い詰められていく。
自分ではどうすることもできないもどかしさから、血が出るまで、稽古を続ける家治。田沼から「おまえは将軍家の子ではない」と伝えられた幼い頃を思い出し、「まやかしの血は…。経たれるさだめか?」と一人悩んでいた。
誰にも相談できず、悩み続けてきた家治。そんな家治は、第9話の最後で、これまで抑えてきた感情を爆発させる。家治は、倫子と家治の娘・千代の墓石の前で、倫子に将軍家の血を引いないことを打ち明ける。
驚く倫子に家治は続けて、血を引いていないことを理由に、田沼の言いなりになるしかなかったことやこれまで倫子をだまし、傷つけてきたことを謝罪。倫子は、泣きながら自分だけを責め続ける家治を抱き締めることしかできなかった。
咳をする家治が心配すぎる
家治は何度か咳をしていた。本気で心配しているかどうか分からないが、田沼からお風邪をと問われると、家治は大事ないと返す。ただの風邪であればいいが、地獄展開が続く「大奥」では、咳さえも不安要素に見えてくる。
Xでも、「え…大丈夫だよね?」「ただの風邪、ただの風邪」「上様ああああ!死なないで」と重たい咳をする家治を心配する視聴者が続出。
そんな視聴者の不安を掻き立てるように、3月21日放送の第10話の予告では家治が倒れるような描写が。家治と倫子に迫る数々の試練。それら全てを乗り越え、倫子と家治が幸せそうに笑い合う瞬間を切に願っている。
◆文=ザテレビジョンドラマ部