ケイタに対して実々花が最後に残した言葉とは…
実々花の卒業ライブ会場には、ケイタ(小林亮太)の姿もあった。ただ真っすぐに実々花を見つめるケイタは、前日に実々花と会ったときのことを思い出していた――。
第11話のラストで“アイドルを続けてほしい”と実々花に伝えたケイタ。同話では、ケイタの期待に応えるかのように、実々花が「私はもっとアイドルでいたい」と話す回想シーン描かれた。
実々花はアイドルが好きだからこそ、自分の立場をわきまえずケイタに会いに行った自分が許せず、最後くらいは自分に胸を張れるようなアイドルでいたかったのだ。それを聞いたケイタは、「僕は本当に実々花のことが大好きでした」と涙を流しながら伝える。すると、実々花も「私も大好きでした」と返答。
そんな出来事を思い出しながら、ケイタは涙を流し会場を後にした。ライブの途中、実々花はメンバーにこれまでの感謝の気持ちを伝える。わだかまりが残っていた萌(川上千尋)からは、「4人で“テトラ”だって、今でも思ってるから」「実々花がまだ続けたいっていうなら、まだ受け入れても良いって思ってる」と伝えられ、ようやく心を通わせたのだった。
卒業ライブのスピーチで、ファンにこれまでの感謝を伝える実々花
卒業ライブでは、実々花からファンに対するスピーチもおこなわれた。母親への想い、寂しい時にアイドルが支えになったこと、そしてメンバーやファンへの感謝を告げる実々花。そして最後には、「たくさんの愛を本当にありがとうございました」「みんな大好きだよ!」と、とびきりの笑顔で締めくくるのだった――。
最終話で実々花はテトラを卒業することになったが、卒業ライブを前にケイタとの関係も断ち切り、お互いがそれぞれの道を歩んでいく展開が描かれた。“アイドルを取るか、それとも好きな人を取るか”どちらかの選択肢を想像していた人にとっては、意外な結末になったことだろう。
また最終話では、卒業ライブでテトラの代表曲「青春テトラポット」や「乙女のアイス」のパフォーマンスが披露された。本格的なダンスや歌は、現役アイドルの4人だからこそ成せるクオリティとなっており、まるで本当のライブを見ているようだった。
そして“ファンとの繋がり”がバレてからギクシャクしていた萌とは、卒業ライブ当日にようやく和解をすることができたため、実々花もどこか清々しい表情で卒業を迎えている。
全12話にわたって放送された「アイドル失格」。“アイドルがファンと恋愛する”というセンセーショナルな内容だったが、実々花のアイドルに対する想いや、ケイタの実々花に対する愛もしっかりと伝わってきて、爽やかで心温まるストーリーに仕上がっていた。
これまでのあらすじ
アイドルグループ「テトラ」のセンターを務める高校2年生の実々花は、アイドルとしての毎日に漠然とした違和感と不安を抱えていた。一方、夢や目標もなくいつも周りに合わせて生きている冴えない大学生・ケイタは、ある日知人に誘われたアイドルのライブで「テトラ」と出会い、実々花にガチ恋してしまう。
その後、「テトラ」のチェキ会で実々花と初めて話すことになったケイタだが、どういうわけか彼女に「死なないでね」と告げる。その一言が胸に刺さり、ケイタの存在が気になった実々花は、ファンとアイドルの垣根を超え、ケイタのバイト先である熱帯魚ショップへと向かうのだった…。
ケイタとの距離を縮める中、実々花自身も自分の存在意義を見出したりと、その存在は実々花の中で確実に大きくなっていき、2人は水族館デートをするなど徐々に距離を縮めていく。
しかしそんなファンとの“繋がり”がメンバーのサヤにばれてしまい、芸能活動を頑張りたい実々花はケイタとの関係を断ち切る。テトラの一員として頑張ることを決めた実々花だったが、そんな矢先、“実々花がファンと繋がっている”というタレコミが事務所に入る。
大事となってしまったことで責任を感じた実々花は、“卒業”を決意。そしてケイタの働く熱帯魚店をもう一度訪れ、直接卒業を報告すると、ケイタは実々花に“卒業してもアイドルを続けてほしい”と伝えるのだった――。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
※しずる・KAZMAの「Z」は正式にはストローク付き表記
https://vod.shochiku-tokyu.co.jp/playlist/5a237785d81f428fa42b35d6bade8a70
▼TVerで「アイドル失格」を見る
https://tver.jp/series/srz0ak96mq
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