広瀬アリスが丁寧に心の動きを見せる
莉子からも「この状況を遥斗の彼女として背負っていく覚悟ある?」と問われた明日香は、ずっと考えこんでいた。そんなとき、買い物に出た商店街で、明日香の音楽教室に娘を通わせてる友里(和久井映見)と会う。友里は偶然にも遥斗が運び込まれた病院の脳神経外科医で、遥斗の主治医だった。
その友里の「わからないときは、どうするべきかより、どうしたいかで考えてみるといいのかも」という言葉をきっかけに明日香は決意をし、病院に向かった。
花音ら遥斗の家族に「これからもここに来ることを許していただけませんか」と願い出た。正直いえば苦しい。けれども「あきらめたくないんです」と強い覚悟を持っていた。
明日香と遥斗が付き合い始めたのは事故のわずか数日前。しかし、お互いに好意を持ち、忘れられない思いを10年にわたってずっと抱いてきた。それがあるからこそ、「これから2人で始めよう」「ずっとそばにいる」という未来へ進む決意をしたのだ。
明日香を演じる広瀬の表情は、それまでの迷いや苦しみ、憂いのあるものから一転して、その覚悟、決意に満ちあふれていた。視聴者からはSNSで「明日香の思いを伝えるシーン良すぎた」「演技が上手すぎて自分も気持ちが入っちゃう」との投稿もあったなか、友里の「どうするべきかより、どうしたいかで考えてみる」という言葉への反響も大きかった。
覚悟を伝えたあと、花音から初デートの日に遥斗が用意していたプレゼントである桜の蜂蜜を渡された明日香は、遥斗の思いを感じて涙をこぼした。その涙がいつか本当のうれし涙に変わる日が訪れることを願ってやまない。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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発売日: 2024/05/15