「山本由伸投手はクイック×カーブ」
お次は、大谷選手と同じドジャースの山本由伸投手。今シーズンからMLB挑戦で、より注目されている方も多いと思いますが、ここまでの投球を見ていてキーポイントになっているのがカーブだと思います。
韓国で行われたデビュー戦となるパドレスとの試合では、制球が定まらず1イニングで5失点と山本投手らしからぬ結果でしたが、アメリカで迎えた2試合目のカージナルス戦では5回を投げ2安打5奪三振、さらに3戦目となるカブス戦でも5回を3安打8奪三振と2試合続けて無失点という好投を見せました。
試合を観ていてポイントになっていたのが、解説者の方も仰っていましたが、やっぱりすごく大きく曲がるカーブかなと。そのなかで私が気になっているところがあるんです。
昨年、オリックス在籍時、クイック投法に変えたとき、カーブの制球が安定しないという話が出ていました。実際日本シリーズでも、カーブが甘く入ってしまって打たれてしまうシーンが多かった記憶があります。
そこで気になったのが、セットポジションのときの山本投手のグラブの位置なんです。以前は胸のところで構えていたのが、球種が見えてしまうからということで、開幕のときにはお腹の位置になっていました。でも、いまはまた以前の山本投手のセットポジションになっていて、その辺りも変化球の制球に影響があるのかなと感じています。
私は野球経験者じゃないので、そこまでピンとこないのですが、グローブの位置などちょっとしたフォームの違いでも、感覚が大きく変わるのかなというのは、野球経験者の方に聞いてみたいことです。
いまはカーブがアウトハイにしっかり決まるようになってきました。特にあそこまで縦の落差があるカーブを投げる投手がMLBにはあまりいないような気がするので、大きな武器になっていくのではないかと思います。
山本投手にとって初めて覚えた変化球がカーブだったという話を読んだことがあります。でも小学生であまり変化球を投げるのはケガのリスクがあるので止められていたと。だからこそ思う存分MLBの舞台で披露してほしいです。またカーブがあると相手に印象づけることで、スプリットやフォーシームも生きてくるだろうし、さらに活躍してくれると思います。