視聴者くぎ付け「これがこのドラマの終着点か」
どこまでも先読みに長けた、傑物中の傑物・虎永の揺るぎない存在感。そしてそのかたわらでギリギリまで生き延びる道を模索していたのか、あるいは本当に純粋な好奇心からだったのか、あれこれと口数多い藪重の人間臭さ。本作きっての名キャラクター2人による腹を割った会話が、見る者の目をくぎ付けにした。
視聴者からは「最後の虎永様と藪重の会話の余韻がすごい…」「誰よりも人間味あふれる憎めない藪重、ここに極まれりっていう感じの最期だった」「藪重が最後まで藪重すぎて切ない」「広松殿の命を使ってまで真意を悟らせなかった虎永が最後の最後、少年のような目で尋ねてくる藪重にすべて話すの、いいなぁ。これがこのドラマの終着点かと、ジワリときた」といった声が続々。「終わってしまった」「来週からどうすれば…」と、“SHOGUNロス”を訴える声も上がった。
「エミー賞」ノミネート予想も
第10話では、按針と藤(穂志もえか)による、たどたどしくも相手を思いやる優しさにあふれたやりとりもじんわりと感動を呼んだ「SHOGUN 将軍」。レビューサイトの「IMDb」では第9話が10点満点中平均9.6点を記録したのをはじめ高水準をキープ。映画批評サイト「Rotten Tomatoes」でもレビュー評価99%を維持。
アメリカの優れたテレビドラマに贈られる「エミー賞」は7月にノミネート作品が発表されるが、「THE Hollywood REPORTER」や「VARIETY」誌といった米エンターテインメント系媒体では「作品賞」に本作が挙げられたほか、主演賞、助演賞といった各賞ノミネート予想に本作とキャスト陣の名前が上がるなど、アメリカ国内をはじめ英語圏での評価も非常に高い。
プロデューサーも務めた真田の「日本の姿を正しく世界に伝えたい」という思いが実を結んだ同作。ラストエピソード配信後も、まだしばらくその余韻は続きそうだ。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
https://www.disneyplus.com/ja-jp/series/shogun/
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発売日: 2013/06/20