日テレ平昌五輪のメインキャスターは荒川静香!「未来のオリンピアンやアスリートを誕生させる力になれれば」
日本テレビ系では、2月9日(金)に開幕する平昌五輪のメインキャスターを、荒川静香が務めることが決定した。
2月9日(金)より、韓国・平昌にて開催される平昌五輪。日本選手のメダル獲得が期待される「フィギュアスケート」や「スキージャンプ」「スノーボード」のほか、全15競技が18日間にわたって行われる。
今回荒川は、2010年のバンクーバー五輪、2014年のソチ五輪に続く、3大会連続となる冬季五輪キャスターに就任。このほど荒川の会見が行われ、今大会に向けた意気込みなどを語ってもらった。
――まずは今回キャスターに就任されての意気込みをお願いします。
オリンピック(以下、五輪)は自分自身も経験をさせていただいたんですが、やはり現場(競技会場)で起こっていることではなくて、その前から戦いはスタートしていると思うので、選手たちのがんばりや熱意も含めて、選手たちの輝く姿を皆さんにお届けするお手伝いをさせていただければと思います。
――今回で3大会連続の五輪キャスターとなりますが、改めてキャスターを務められることについての感想は?
3回目のキャスターをやらせていただくにあたって、回を追うごとに視野を広げていくべきだと思っているので、一回目より二回目、二回目より今回と、「少しでも多くの方に五輪の臨場感をお届けする」という視点で、五輪を見させていただければと思っています。
ただ、「お伝えする」ということに関しては、何年キャスターを経験させていただいてもなかなか上手くなるところではないので、上手くお伝えできるかはまだまだ自信がないんです。
ですが、そこは精いっぱい、選手の注目してほしい点ですとか、現地でしか見つからないことを含めてお伝えできれば、より見ている方に選手のがんばり、軌跡、競技の面白さが伝わるかと思いますので、そういったところにも着目していきたいと思っています。
――ご出産されてから初めての五輪キャスターとなりますが、心境の変化などありますか?
五輪はどの年代の方がご覧になっても、スポーツの魅力が伝わるようにしなければいけないと思いますが、今まではなかなか「お子さま向けにスポーツの魅力を伝える」という視点まで広がってこなかった部分はありました。
それが、子供が生まれてから「自分の子供がどんなところに興味を示すのか」とか、テレビを通じてスポーツを見る中で「こういう所に興味を持ってやってみたいという一歩が芽生えるのか」と気付いて、「(キャスターとして)未来のオリンピアンやアスリートを誕生させるための力にもなれるのかな」と感じるようになりました。
今回はそういったところも意識しながら、幅広い年齢層の方々にしっかりと興味を持って応援していただけるお伝えの仕方ができるように、工夫していければと思います。
――今回キャスターとしてやってみたいことは?
五輪ではまだ国内で認知度の上がっていない競技なども一堂に会して開催されるので、それらの競技に注目して取り上げられるのが魅力でもありますし、視野を広げるほど、発見やお届けすべきことが見えてくるかなと思います。
ですので、一つに注目(する競技)を絞るのではなく、参加する全競技の魅力に自分自身が気付いて、それをお伝えしていけるような取り組みができればと思います。
――過去2大会で特に印象に残っているシーンや選手はありますか?
やはり自分自身どうしてもフィギュアスケートを見る機会が多いので、そのシーンというのは非常に印象深く残っています。子供の頃からずっと見てきた選手たちが活躍する姿、奮闘している姿を、そこにたどり着くまでの軌跡というのも深く知っているのがフィギュアスケートなので。
メダルを獲得した高橋大輔選手や浅田真央選手だけではなくて、出場している選手たちのプロセスを見てきているだけあって、どのシーンも思い出そうとしたらパッとすぐ蘇ってきますね。
また、自分がこれまで知らなかった競技というか、五輪種目に採用されて(歴史の)浅い競技の魅力なども、初めて見ることで「あ、こんな面白い魅力があったんだ、これはまだ知られていない部分かもしれない」と自分自身発見することが多いので、そういった新しい発見があるのも五輪の魅力かなと思いますね。
スキークロスやスノーボードクロスなどは、現地で観戦する機会がなかなか無かったので、中継を担当させていただいて初めて、「あ、こんな面白い競技あったんだ」「これが五輪競技に採用されたんだ」と思ったり。それらの競技もしっかりと記憶に残したいなと思いますね。