仲里依紗の“楳図かずお風”私服に岸谷五朗がツッコミ
WOWOWプライムで5月10日(日)より放送スタートとなる連続ドラマW「テミスの求刑」の完成披露試写会が行われた。
舞台あいさつには主演の仲里依紗、岸谷五朗、杉本哲太、権野元監督が登壇。ドラマの見どころや撮影のエピソードを明かした。
本ドラマは大門剛明原作の同名小説を連続ドラマ化。警官であった父親を殺された過去を持つ女性検察事務官(仲)が、父親を殺した犯人が冤罪かもしれないという疑惑が浮上したことで、次々と新たな事件に巻き込まれていくノンストップサスペンス。
検察立会事務官で主人公の平川星利菜を演じる仲は「ご来場ありがとうございます!」と何度も頭を下げつつ「(演じるにあたり)不安でした。でも、スーツ姿で頭が良さそうに見せられて良かったです。(スーツの着た自分を見て)だませるなと思ったんですよ(笑)」ととおどけて、岸谷らを笑わせた。
現役検事にもかかわらず殺人の容疑が掛けられる検事・田島亮二を演じた岸谷は「里依紗と杉本さんたちはまだ撮っているんですが、僕だけ、昨日クランクアップしました。しんどい役でしたが、もう過去の話です。とっても爽やかな気持ちで今ここにいます、ニコニコです!」と解放感で余裕の様子。
対して、田島の後任の敏腕検事・滝川要役の杉本は「監督の差し込み(台本の変更)が大変でした。(法廷シーンの)せりふは20日前くらいから覚えました。不器用な性格なので、ギッチギチに頭に詰め込んで。そうしたら、権野監督が前日に思いきり台本を変更したんですよ!その場で僕は『無理です』と言ってしまいましたが、何とかクリアしました」と現場での苦労を明かし、岸谷も「監督、よくせりふ変えるのよ!」と同調。
「まさかこんなに責められるとは…」とタジタジの権野監督だったが、「大胆に演出してもらいました」(岸谷)、「変える前と後を照らし合わせると、納得できるんですよね。これは面白くなると確信しました」(杉本)とベテラン俳優からのフォローに一安心。「出演者たちがもともとの役にどんどん動きをつけて、魂を吹き込んで、肉付けしてくれるから、それを見て変えていきました」と“弁解”した。
岸谷、杉本との共演を振り返った仲は「私は事務官としてペンを走らせているだけでも、大先輩の演技を邪魔するわけにはいかなかったので、毎回冷や汗でした。私自身に、大変だったということはないですね。先輩方の方がずっと大変でしたから」と謙遜してみせた。
岸谷から「里依紗も大変な役どころだったんですよ。いろんなおじさんたちを相手にしていたし」と言われても「いやいや、いやいや」と恐縮しきり。
さらに冤罪事件をきっかけに真実を追求していく物語になぞらえて、「追求したいもの」を問われた仲は「ファッションですかね。もう26歳になるので、きょうみたいなドレッシーな服とか着られるようになりたいです。昨日、古着をテーマに、デニムに赤白ボーダーのTシャツを着ていたら、岸谷さんから『小学校4年生みたい』と言われちゃったので(笑)」と明かし、岸谷から「楳図かずおさんみたいな格好だったよね(笑)」とツッコまれていた。
5月10日(日)スタート(全4話)
毎週日曜夜10:00-11:00
WOWOWプライムにて放送(第1話は無料)
原作=大門剛明
脚本=久松真一、香坂隆史
演出=権野元
出演=仲里依紗、杉本哲太、高岡奏輔、袴田吉彦、遠藤雄弥、東根作寿英、音月桂、螢雪次朗、大鷹明良、モロ師岡、佐藤二朗、世良公則(特別出演)、岸谷五朗 ほか