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映画「Lーエルー」公開 古川雄輝インタビュー

2016/11/16 13:08

11月25日(金)より公開の映画「Lーエルー」。主役のエル(広瀬アリス)のことをずっと思い続けるオヴェス役を演じる古川雄輝のインタビューをお届け! 古川雄輝が考える“LOVE”のカタチとは? 

波乱の人生を送ったエル(広瀬アリス)の救いは、幼なじみで絵描きのオヴェス(古川雄輝)だった
波乱の人生を送ったエル(広瀬アリス)の救いは、幼なじみで絵描きのオヴェス(古川雄輝)だった


自分のこと以上に人の幸せを願うエルに僕は惹かれました


——古川さんは、主人公エル(広瀬アリス)に無償の愛を注ぐオヴェスという少年を演じられたわけですが、古川さん自身、オヴェスという立場ではなく、純粋にいち視聴者として、エルという女性をどう思われましたか?

「コンセプトストーリーブックを最初に読ませて頂いたんですけど、純粋に、幸せになってほしいなって思いました。エンディングには、エルが心から笑っててほしいなって。ただただそれだけを願いながら読んでましたね」

——それくらいエルは不幸の連続の中で生きてましたからね。印象深いシーンは?

「“ここ”という場面とかではなかったんですけど、何故、僕がエルという主人公を好意的に見たかというと、エルという女性は、自分が損をしてでも他人を助ける人だったからだと思うんです。そういう人間って、あまりいないと思うんです。だいたい人間って、自分のことを1番に考えてしまう生き物だったりしますからね。でも、エルは自分のこと以上に人の幸せを願う人でもあるんです。そんなところに、僕は惹かれたんだと思います」

——オヴェスはエルを大きな愛で見守る役でもありましたが、古川さん的に、オヴェスの愛の形をどう受けとめられましたか?

「愛の表現もいろいろとあると思うんですが、“LOVE”だけではないのかなと感じました。オヴェスは幼少期から顔に大きなアザがあったことで、周りから怖がられていたこともあり、1人で丘の上に行き、ずっと絵を描き続けていたと思うのですが、エルは、そんなオヴェスを屈託のない笑顔で受け入れてくれた。そんなエルに、オヴェスは“LOVE”だけではない愛情を感じるようになったんだと思うんです。ファンタジーなストーリーの中でだからこそ成立する愛の形なのかなと思ったりもしたんですけど、現実世界での、結婚とか家族という広い意味での愛に近いかなって思ったりもしたんです。単なる恋愛の形ではない、もっと深い愛なのかなと」

——なるほど。オヴェスを演じる上で意識した部分はありました?

「難しかったのは、お話が子供時代のオヴェスから始まるところですね。やはり、最初の印象で“オヴェス”という人柄が決まってしまうので、正直、自分のイメージしていたものとは少し違ったところからのスタートになりましたね。そこまで顔のアザを隠す仕種をしていなかったこともあったのと、アリスちゃん演じるエルが、自分の中はもっと明るく破天荒なイメージだったので、自分が思い描いていたオヴェスよりも明るめなオヴェスになったなという印象なんですね。思っていたよりも明るく、エルを引っ張るオヴェスになったと感じてます。やはり演技とは、1人じゃ成立しないですからね。オヴェスという人物を細かく分析した上で、さらに関わってくる役者さんとの絡みも細かく考えられた上で役に挑んだという感じでしたね」

——この物語から、どんなことを1番深く伝えられると、古川さんは思われますか?

「何処をどう感じるかは、人それぞれでもあると思うんですけど、僕は、この物語の中で1番心に強く残ったのは、オヴェスの愛でした。この物語の主人公はエルですけど、オヴェスはとても重要な役割をしているなって感じたんです。愛を求めて広い世界へと、エルは飛び出していったわけですけど、結果、1番近いところに1番大切な愛があったということに気付くんですよね。エルからしたら、近すぎて気付かなかったというところだし、オヴェスからしたら、“愛の形とは、いろんな形があるんだよ”っていうことを伝えようとしていたのかなと思いますね。オヴェスの中のテーマでもあった“愛とは何なのか?”ということを、見てくれた人たちに、考えさせられたらいいなと思っています。でも、この映画は、見る角度によって、随分感じ方が変わってくると思うので、何通りも感じ方がある映画でもあるのかもしれないなって思います。コンセプトアルバムの映画化という斬新なアイディアでもありますので、Acid Black Cherryさんのファンの方は、自分の好きな曲が劇中でどんな形で使われているのかという楽しみもあると思いますし、僕のように、この映画をきっかけにAcid Black Cherryさんを知った方たちには、改めてアルバムを聴いてみるのも、この映画ならではの楽しみ方だと思います。全編通してCGという世界観も楽しんでいただけたらと思います」

取材・文=武市尚子

■「Lーエルー」ストーリー■ 

ただ、私は愛されたかった...欲しかったのは、愛。 “色のない街”で生まれ、両親に愛情を注がれて幸せに育った少女エル(広瀬アリス)。ところが両親の突然の事故死により、エルの人生は一変していくこととなる。悲しみに打ちひしがれる幼きエルを得意の絵で元気づけたのが、幼なじみの絵描きの少年オヴェス(古川雄輝)だった。エルとオヴェスは互いを励ましあいながら生きてきたが、成人したエルは“ある選択”を迫られ、突然消え去るように故郷から去っていき、二人は離れ離れになる。誰かを信じては裏切られ また誰かを信じては傷つけられ、襲い掛かる運命に翻弄されながら波乱の人生を懸命に生きたエル。そして遠い故郷からエルを想い続けたオヴェス。二人の生涯を綴った壮大な物語が“真実の愛”とは何かを描き出す。

この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。

映画「Lーエルー」
2016年11月25日(金)公開

■CAST&STAFF
出演:広瀬アリス、古川雄輝、高橋メアリージュン、平岡祐太、前川泰之、成田凌、弥尋、Mikako(FAKY)、古畑星夏、田中要次、高橋ひとみ 
原作:Acid Black Cherry 4th ALBUM「L-エル-」より
脚本:下山天、阿久津朋子 監督:下山天
制作プロダクション:AOI Pro.
配給:東宝映像事業部
©2016映画「L-エル-」製作委員会
[公式サイト]http://acidblackcherry-movie-l.net/

Acid Black Cherry
[公式サイト]http://www.acidblackcherry.com/

ストーリーブック「Lーエルー」発売中
本体価格:1000円(税別) 発行:KADOKAWA
[ご購入はこちらから]http://www.kadokawa.co.jp/product/301412000328/

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