沈まぬ太陽

国民航空のドル先物予約問題は、異例の閣議決定で幕を引く。総理・利根川（平幹二朗）の背信に憤る会長・国見（長塚京三）は辞任を申し出るが、龍崎（橋爪功）にはめられる。国見体制が終焉を迎え、恩地（上川隆也）の突き止めた不正が闇に葬られる中、自殺した細井（温水洋一）の裏金作りの証拠が東京地検特捜部に届く。

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会長・国見（長塚京三）と恩地（上川隆也） は監査役の和光（平田満）から、新たな問 題の報告を受ける。それは国民航空の存 続をも危ぶむ重大な事案で、その背後に 副総理・竹丸（本田博太郎）、日本産業銀 行会長・池坊（西岡徳馬）の存在があった。 そして事態は、総理・利根川（平幹二朗） ら政治家の利権争いに絡んでいく。

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ニューヨークで国航開発が経営するホテルの実態を調べ上げた恩地（上川隆也）は、関西紡績会長・国見（長塚京三）に会計上の不正を報告する。一方、会社再建のためには手段を選ばない国見のやり方を危惧する社長・海野（佐野史郎）は、影の総理と呼ばれる実力者・竹丸（本田博太郎）を頼り、政界をも巻き込み始める。

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行天(渡部篤郎)は路線拡大のため、運輸官僚の石黒(石丸幹二)にホステスの雪絵(佐々木希)をあてがい丸め込む。一方、会長・国見(長塚京三)は監査役・和光(平田満)から国航開発のホテルに関する不正を指摘され、恩地(上川隆也)をニューヨークに派遣し調査させる。それを知った社長・海野(佐野史郎)らは行天を現地に向かわせる。

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新旧労組の統合を急ぐ会長・国見（長塚京三）の進め方は大きな反発を生み、行天（渡部篤郎）の策略によって批判のスクープ記事が新聞に掲載される。事情を知った総理・利根川（平幹二朗）は国見を支援するが、総理の影の参謀・龍崎（橋爪功）は組織を混乱させてまで恩地（上川隆也）を重用する方針に不安を感じる。

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会長・国見(長塚京三)の指示の下、国民航空・生協の不正を調べ始めた恩地(上川隆也)は、国航開発社長・岩合(陣内孝則)と同会長・八馬(板尾創路)に呼び出され、それ以上関わるなと脅される。そんな圧力にも屈せず恩地が調査を続けると、生協理事長・畑(袴田吉彦)らの不正の実態が明らかになる。

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会長・国見（長塚京三）は恩地（上川隆也）を抜てきし、期待を胸に会長室制をスタートさせるが、早々に社長・海野（佐野史郎）から恩地の存在意義を否定される。そんな中、行天（渡部篤郎）は副社長・三成（升毅）の推薦で常務取締役に就任し、妻・麗子（若村麻由美）ではなく、愛人の亜紀子（長谷川京子）と昇進を祝う。

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恩地（上川隆也）と大阪の遺族との厳しい交渉が続く中、総理・利根川（平幹二朗）の要請でトップに就いた会長の国見（長塚京三）の下、国民航空の新体制が始まる。国見は分裂している労働組合の統合が急務と考え、恩地を東京に呼び寄せる。一方、取締役の行天（渡部篤郎）は、新首脳陣の社長・海野（佐野史郎）らに近づく。

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事故から数カ月後、恩地(上川隆也)ら遺族係が見守る中、身元不明のご遺体出棺式を執り行う。出棺式で初めて一堂に会した遺族たちは、幼い息子を亡くした杉内芳美(麻生祐未)の提案により遺族会が発足。そんな中、総理・利根川(平幹二朗)は、国民航空の建て直しのため、関西紡績会長・国見(長塚京三)にトップ就任を要請する。

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大阪の遺族との補償交渉を任された恩地(上川隆也)は、仕事に戸惑いつつも担当する家庭を訪ねる。夫を亡くした夏子(戸田菜穂)は昼間から酒を飲むほど自暴自棄になり、しゅうとめとも補償金のことでもめていた。恩地は残された家族の苦しみに寄り添おうとするが、補償のプロといわれる古溝(池田成志)と意見が対立する。

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事故現場で遺体の検視作業が進められる中、乗客のお世話係を担当する恩地(上川隆也)は、身元を確認する遺族の悲嘆を目の当たりにする。事故原因が明らかにならない中、大事故の責任を取り社長・堂本(國村隼)が辞意を固める。そんな中、行天(渡部篤郎)は、愛人で客室乗務員の亜紀子(長谷川京子)に常務昇格を狙うと告げる。

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第2部の初回。’85年、ホテルの大広間で国民航空創立35周年記念パーティーが開かれていた。社長の堂本（國村隼）、取締役の行天（渡部篤郎）らが政財界の大物たちを出迎える中、会場には約10年の僻地勤務から日本に帰任した恩地（上川隆也）の姿があった。そんな中、同社の大型旅客機がレーダーから消えたと一報が入る。

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国民航空の度重なる事故で、ナイロビ営業所の恩地(上川隆也)も得意先の安否確認に奔走していた。だが、事故の原因が人為的ミスであることを知りがくぜんとする。また、行天(渡部篤郎)ら経営幹部は多くの犠牲者を出したにもかかわらず、事故の責任をとることはなかった。そんな中、国民航空の安全問題が国会で追及される。

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会社の方針に屈せず信念を貫く恩地(上川隆也)は、再びへき地のアフリカへと左遷される。そんな恩地の姿に、りつ子(夏川結衣)たち家族は戸惑いを隠せないでいた。また、恩地の復帰を信じ国航労組に残っていた美樹(檀れい)も、過酷な業務で体調を崩してしまう。そんな中、行天(渡部篤郎)の元に墜落事故発生の一報が入る。

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恩地(上川隆也)は、信頼していた支店長・島津(永島敏行)が去った後も、本社への復帰を信じテヘランでの仕事にも耐えていた。だが、恩地を待つ沢泉(小泉孝太郎)ら国航労組の仲間も不当な人事異動をされていた。一方、ロサンゼルスでの事故処理対応で評価が上がった行天(渡部篤郎)は、本社秘書課長への昇進が決まる。

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恩地(上川隆也)は、パキスタン・カラチからさらにイラン・テヘランへ飛ばされる。桧山(古谷一行)との約束が守られないことに納得のいかないが、支店長・島津(永島敏行)に信頼を寄せる。そんな中、恩地の元に予期せぬ訃報が入り帰国する。一方、ロサンゼルス支店の行天(渡部篤郎)に、労組をつぶすための極秘任務が命じられる。

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恩地(上川隆也)は、社長・桧山(古谷一行)の「2年で帰す」という言葉を信じ、パキスタン・カラチに赴任する。だが、カラチでは今までの組合活動を理由に駐在員たちから白い目で見られる。また、家族を呼び一緒に暮らし始めるが、妻・りつ子(夏川結衣)らは慣れない生活に困惑する。そんな中、行天(渡部篤郎)のロサンゼルスへの栄転が決まる。

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人員不足による過重労働によって、整備士・中川(徳重聡)が事故死する。その現場を目の当たりにした恩地(上川隆也)は、このような事態が続けば、さらに大きな事故につながるのではと不安になる。だが、取締役・堂本(國村隼)を相手に労働環境改善のための団体交渉が行われるも、妥結の糸口が見つからずにいた。追い詰められた恩地は、ついにストライキ権を行使することに。

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山崎豊子の傑作小説を上川隆也主演で初のテレビドラマ化。国民航空に勤める恩地元（上川）は、不本意ながら労働組合の委員長を引き受ける。同期で副委員長の行天四郎（渡部篤郎）と共に労働環境改善を目指し立ち上がった恩地は、社長の桧山（古谷一行）と対立。そんな中、問題視されていた人員不足による事故が起こる。

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