め組の大吾 救国のオレンジのあらすじ一覧
特別救助隊勤務初日、駿はいきなりの出場を経験する。倒壊寸前の建物で発見した要救助者の左腕には鉄筋が刺さっており、切断しようにもがれきの隙間が狭く近づくことができない。隊員たちが苦戦する中、大吾が突然「俺に行かせてください」と言い放ち、なんと自分の肩を外し始める。衝撃を受ける駿を尻目に、着々と救助作業は進んでいく。駿も自分にできることを探し要救助者に必死に声を掛けるが、背後の壁に異変を感じる。
大吾にライバル心を持った駿は山上助教との不審な会話を立ち聞きし、弱点を探ろうと近づく。しかしそんな駿に大吾は「仲間じゃない」と言い放ち立ち去ってしまう。その様子を隠れて見ていたのは、数少ない女性隊員を目指す同期の中村雪だった。そして、雪から大吾が仲間の分もペナルティの訓練をこなしていたことを指摘された駿は自分を恥じる。そんな中、運命の3人はいよいよ実際に燃える室内で人命検索、救出をする“耐火建物対応訓練”に挑む。
消防組織の精鋭“特別救助隊”通称・オレンジを目指す斧田駿は、倍率20倍の消防官試験に高卒で合格後、毎年500人近くから50人しか受からない“レスキュー選抜試験”に挑戦し一発合格を果たす。栄光への道を進んでいくと確信していた。しかし、駿の小隊を担当する山上助教は、ハイパーレスキューの経験もあり、超スパルタで有名な人物だった。過酷な“特別救助技術研修”に打ちのめされる駿だったが、同い年の19歳で異質な存在・十朱大吾に出会う。