薬屋のひとりごとのあらすじ一覧
「皆、昔のように茶会でもするといい」と、息子に秘伝を授けずに亡くなった宮廷御用達の彫金細工師が不思議な遺言を残して亡くなった。壬氏からその遺言について調べてほしいと頼まれた猫猫は、彼らの家を訪ねる。作業小屋、開かないたんす、硝子製の金魚鉢、三兄弟それぞれに残された三つの形見と、作業小屋の不思議な間取りの謎に気づいた猫猫は、細工師の遺言通り兄弟たちと共に“茶会”を開くことにする。
風明の一件による処罰は、彼女の親族だけでなく、その関係者にまで及んだ。そこには、猫猫が人さらいに売り飛ばされた商家も含まれていた。後宮に残ることを望む猫猫だったが、口下手が災いして、風明の関係者として解雇されてしまう。花街に戻り、古巣の緑青館で働く猫猫だが、ある夜、白鈴・女華・梅梅の三姫の供として客の待つ屋敷を訪れると、そこには見覚えのある人物がいた。
毒殺未遂が起こった園遊会から一夜明け、猫猫のもとには毒の入れられた器を調べるよう依頼が届く。そこには毒殺の目的とは別に、幼い上級妃・里樹妃へのいじめの事実も隠れていた。調査もひと段落し、小蘭から「園遊会でもらったかんざしを使えば、後宮から出られる」という話を聞いた猫猫は里帰りを計画する。一方の壬氏は毒殺未遂事件の対応に追われ、猫猫が里帰りに行ったことは知らないでいた。