オーイ!とんぼのあらすじ一覧
火之島に台風が直撃したため、開発センターへ島民たちと一緒にとんぼとつぶらも避難していた。停電する施設の中でも、大会に向けて黙々と日々のスイング練習をするつぶらは、自分の抱いている思いを打ち明ける。台風は無事通過し、火之島を後にするつぶらは、とんぼに愛用していた5番ウッドを贈る。一方、五十嵐は偶然にも島のゴルフコースの設計図を発見する。そこには、これまでプレーしてきたコースに隠された新たなホールの存在が描かれていた。五十嵐は早速とんぼを連れて、隠されたホールでラウンドを試みることにする。
島を出ることをかたくなに拒否するとんぼに刺激を与えるため、五十嵐は彼女に匹敵する実力を持つ同世代のゴルファーを探しに鹿児島に向かう。しかし、市内の複数のゴルフ練習場を訪れるも、とんぼの才能に肩を並べる選手は見つからない。失意の中、帰路のフェリーで同伴した洋子から、めいがアマチュア大会で優勝経験があると聞き、五十嵐は興奮する。めいを火之島に招待するよう約束を取り付けると、数日後、約束の日にフェリーから降りてきた軽トラックの荷台には、一人の少女が眠っていた。
とんぼのゴルフに対する違和感の正体。それはゴルフに対して“競技のプレッシャー”を感じていないことだった。島のコースの崖上でとんぼにプレッシャーについて教えようとする五十嵐は、かつて息子“凜太郎”に向き合えていなかったことをとんぼの姿に重ねる。しかし、想定以上のとんぼの行動は五十嵐の後悔をも吹き飛ばし、「このままでいいのかもな」と、今のとんぼを肯定する思いへと変わる。診療所で洋子より、島を出ることをとんぼが嫌がっていることを改めて知る五十嵐は、とんぼを島から出すのではなく、発想の転換が必要と行動を起こす。