鋼鉄神ジーグのあらすじ
つばきはこの先、剣児の気合だけの戦いでは危険だと感じ、もっとジーグを理解させ、無理のない戦闘をさせようと個人授業を始める。しかし、剣児は机に座るとすぐに居眠りをする始末だった。困っているつばきに、「剣児をその気にさせるならいい方法がある」と身堂たちが持ち掛ける。柳生は「剣児が特訓をクリアしたら褒美をやる」と言い、その気にさせる。剣児は下心から、がぜん、やる気を出す。そこに、邪魔大王国の阿磨疎(アマソ)と壬魔使(ミマシ)がハニワ幻神・魔可羅(まから)を率い出現する。
ハニワ幻神・罵玖羅(ばくら)との戦いから戻った剣児たちは、ビルドベースの食堂でくつろいでいた。だが、剣児たちは不意に奇妙な感覚にとらわれる。まるで夢を見ているかのように、剣児とつばきは幼い日の思い出の中に入っていく。鏡も不思議な古代の幻影を見ていた。柳生も早乙女も身堂も、いつしか不思議な日常の中にとらわれ違和感を覚え始める。戦闘に出た者だけが、知らず知らずのうちに奇妙な世界に引き込まれていた。繰り返す日常に何かが違うと気付いた剣児は、その世界からの脱出を試みる。
ビルドベースではゾーン内の現状の把握と、設備の復旧を急いでいた。見守るしかない剣児は雷鋼馬で偵察に出掛ける。珠城司令と司馬遷次郎はデータ収集のため、ゾーン内にあった旧ビルドベースの調査を敢行する。旧ビルドベースを訪れた珠城司令と遷次郎は、ゾーンの中が時間が止まっていたかのように50年前と全く変わっていないことを知る。一方、剣児は妃魅禍配下の黄泉軍兵に抵抗を続ける自衛隊員たちに会う。そこに、海中からハニワ幻神・加治羅(かじら)が迫る。